Code of Business Conduct and Ethics
Fastly の事業行動規範と倫理規範
セクション 1: Fastly へようこそ
Fastly のビジネスと価値観の紹介
Fastly は、正義が栄える信頼できるインターネット環境を創造することを目指しています。私たちは自社をテクノロジー企業の枠にとらわれない存在であると考えています。Fastly の取り組みの根底にあるのは、人々の生活をより良いものにしたいという思いです。Fastly は世界をリードするデジタル企業が高速で安全かつスケーラブルなオンライン体験をお客様に届けるお手伝いをします。世界中のインターネットユーザーはパーソナライズされたリアルタイムのデジタル体験を期待しており、開発者がスケーラビリティ、セキュリティ、配信速度のいずれかを犠牲にする必要に迫られることがあってはなりません。Fastly のエッジクラウドプラットフォームを通じてデータとアプリケーションをエンドユーザーのより近くに戦略的に移動させることで、ユーザーエクスペリエンスが向上します。また、開発者がシステムをコントロールできるようになり、企業はビジネスの成長に注力することが可能になります。より優れたインターネットを作成するという意欲が Fastly のすべての行動の指針です。Fastly の中核にあるのは好奇心、信頼性、透明性です。私たちは競争心旺盛で、情熱を持って行動します。常にお客様を第一に考え、誠実に取り組みます。つまり、Fastly は善良な人々の集まりです。Fastly の企業文化、決定、ビジネスへの取り組みの中核にはこうした価値観があります。
好奇心旺盛な
精神
優れたアイデアは、「不可能なものはない」という姿勢から生まれます。私たちは常に学び続け、多様な視点を取り入れて困難な課題の解決に取り組みます。
Fastly はお客様を
第一に考えます。
誰もが望むように、私たちは優れたものを作りたいと考えています。お客様の課題に熱意を持って向き合い、そのニーズを私たちの業務の中心に据えます。
信頼できる
関係
お客様や同僚から信頼を得られることは非常に光栄なことです。私たちはプライバシー、信頼性、責任を最優先し、その信頼を守ります。
熱意を持って
行動
私たちが作るものから、採用する人、チームとして共に成長する方法まで、私たちの行動すべてに熱意が反映されています。
モラルのある
行動
正しい行いは必ずしも簡単なことではありません。しかし私たちは、たとえ他人の目がなくとも正しいことを行います。
健全な
競争心
私たちは自分たちを信じています。チームとして達成できることを信じています。そして、自分たちの輝かしい成功を祝福することを恐れません。
透明性を
重視
私たちは、たとえ厳しい内容であっても正直に伝えることが大切だと考えています。お客様、パートナー、同僚が最善の選択をするのに必要な情報を伝えます。
誠実な
スタッフ
私たちの行動の根底にあるのは誠実な心です。私たちは、共感と優しさを持って行動します。自分たち自身と業界の成長を促す、高い水準を維持することに責任を持ちます。
行動は口ほどにものを言います。Fastly のビジネスは、私たちが何をするのかを表します。そして Fastly の価値観は、私たちがどのような企業であるのかを象徴します。さらに、次の事業行動規範と倫理規範は、私たちがどのように行動すべきかを定義します。### Fastly の行動規範と倫理規範
この文書は、Fastlyの全従業員が従うことを期待する指針の概要です。法律上の核心的な詳細やポリシーのすべてを網羅してはいませんが、私たちが Fastly の倫理感や価値感、そしてもちろん法律に従って行動するための指針となるものです。Fastly のビジネスルールは非常に直感的でシンプルです。
あなたの行動が同僚や顧客に不快感を与えたり、悪影響を与えたりする可能性があると考えられる場合は、その行動をとらないでください。
あることについて考えを巡らすのではなく、尋ねましょう。
間違えてしまった場合は、正直に報告しましょう。未来は予測不可能であり、予期せぬ事態が発生することもあり得ます。最終的には、皆さんが分別を持って正しい意思決定を行うことを信じています。分からないことがある場合は、助けを求めてください。上司や HR ビジネスパートナー (HRBP)、法律顧問室のメンバーにご相談ください。私たちがいつでもサポートします。
Fastly の行動規範原文
Fastly の行動規範は、Fastly の社員がどう働くべきか、そしてどう Fastly を体現すべきかを示す短い10か条の声明から成ります。そして、この事業行動規範と倫理規範は、Fastly で期待される行動と倫理を新たに見直したものですが、これらの10か条の声明は Fastly の企業ポリシーの1つとして今後も存在し続けるべきであると考えています。
私たちはすべての関係法令や規制を遵守します。
私たちは安全で居心地のよい生産的な職場環境を社員に提供します。
私たちはハラスメントを許容しません。
私たちは雇用主として均等の機会を提供し、パフォーマンス、資格要件、能力、Fastly のビジネスのニーズに基づいて採用の判断を下します。
私たちは透明性を確保しながら正直かつ倫理的にビジネスを運営します
私たちは会社およびお客様のシステムと情報のセキュリティを確保し、保護します。
私たちは Fastly の知的財産を保護し、他者の所有権を尊重します。
私たちは Fastly のポリシーを明確に伝え、簡単に遵守できるようにトレーニングとサポートを提供します。
私たちは徹底的かつ慎重な調査を行った後、適切な規律の下 Fastly のポリシーを適用します。
私たちは懸念を提起した人物を報復行為から守ります
Fastly のポリシーの作成方法とそれらを確認できる場所
私たちは Fastly のポリシーが明瞭かつ簡潔に書かれるよう尽力しています。Fastly のポリシーの適用にあたり、ポリシーに従う基準やガイドラインを明確にすること、ポリシーの対象者および責任者、ポリシーが承認された日付および最後に見直された日付 (毎年見直される必要があります) を全社員に明白にすることを含め、優れたポリシーの適用に求められるすべてのことを行います。私たちは Fastly のポリシーすべてに関してトレーニングを定期的に実施し、Fastly の社員ができる限りそのトレーニングを受けられるようにします。ポリシーの適用に関する条件や詳細な情報が必要な場合、Fastly の従業員は Confluence の Policy ワークスペースでポリシー全文を確認できます。この規範を読む方のために、関連する Fastly のポリシーから、ポリシーの原則の部分を本ドキュメントにて紹介します。### この規範が重要である理由
Fastly では、会社のポリシーを重視しています。ポリシーによって Fastly の同僚、お客様、サプライヤー、パートナーの安全性が確保されるためです。従って、Fastly のために働く人や Fastly と共に働く人全員が Fastly の倫理および法的ガイドラインに従う必要があります。これには、社員、請負業者、コンサルタント、パートナー、サプライヤー、代理店、ボランティア、代表者が含まれます。重要なのは、Fastly のポリシーを無視またはそれに違反するということは、会社や従業員、取引を行うサードパーティを危険にさらす恐れがあるということです。違反は、解雇の可能性を含む重大な結果を招きます。違反の内容によっては、法務当局による捜査や起訴につながる可能性があります。### 報復を恐れずにインシデントを報告する方法
Fastly の規範またはポリシーの違反が疑われる、または倫理や法律に反すると思われる行為について見聞きした場合は、上司、HRBP、法律顧問室に報告するか、懸念していることを fastly.ethicspoint.com に匿名で報告してください。
経営陣に関する内容を含め、すべての報告は真摯に受け止められ、指揮命令系統に従います。各調査は、人事担当 VP または法律顧問室によって開始されます。内容によっては Chief Executive Officer に報告され、必要に応じて取締役会または監査委員会にかけられます。Fastly のポリシーに違反する行動については、適切な懲戒処分を行います。停職、減給、降格、解雇などの厳格な措置が講じられる場合もあります。声を上げることは思いやりの現れです。違反の可能性や懸念について報告した人物に対する報復は一切容認されません。
ポリシー、報告、報復禁止ポリシーの原則
ポリシーやガイドラインがすべての状況において予想される動作、行動、行為のすべてに対処することは不可能です。一連の行動が適切であるかどうか疑わしいとき、Fastly の社員は常に分別を働かせ、適用法を遵守し、Fastly の価値観と事業行動規範および倫理規範に従って行動し、可能な限り事前に指示を仰ぐようにしてください。
Fastly の従業員は、法令や Fastly のポリシーに対する実際の違反や違反の可能性について速やかに報告し、関連する調査に協力する義務があります。
Fastly は重大なポリシーの違反に関するすべての報告に対して、速やかに、徹底的かつ慎重に調査を行います。
違反や懸念について報告した人物、報告を支援した人物、調査に協力した人物、政府機関に行政上の訴えを起こした人物に不利になる行動や報復は禁止されています。
Fastly のポリシーの違反は、その違反の重大度や関連する事情に基づいて懲戒処分の対象となります。また、政府当局に調査を委ね、民事訴訟または刑事訴訟を起こす場合もあります
Fastly のポリシー変更は管理の対象とされ、執行役員および法務責任者、または CEO によって適宜指名された Fastly の法務部担当者によって承認を受け、ポリシーホームページにリンクを掲載する必要があります。ポリシーの例外は、ポリシーを担当する執行役員と法務責任者、または CEO によって随時指定される Fastly 法務チームの他のメンバーによって許可される場合があります。
セクション II: 安全で公正な職場環境の構築と維持
人に対して敬意を持ち、差別をなくす
Fastly は雇用主として均等な機会を提供し、パフォーマンス、メリット、資格、能力、Fastly のビジネスのニーズやその他の許容される非差別的な要因に基づいて採用の判断を下します。差別やハラスメントに対してゼロトレランスポリシーを採用しており、全員にとって安全な職場環境を提供することに尽力しています。従って、人種、肌の色、宗教、国籍、性自認や性表現、ジェンダー、性別、性的指向、年齢、妊娠、障害、退役軍人、結婚歴や家族状況、および適用される法令により保護されるその他の分類によって応募者や従業員が差別されることはありません。Fastly は差別的な発言、冗談、暴言、脅迫や暴力、その他好ましくない職場環境の形成につながる可能性がある行為を一切容認しません。私たちは歓迎されない、求められていない性的誘惑やハラスメントを一切容認しません。
安全で居心地の良い生産的な職場環境に関するポリシーの原則
Fastly は、脅迫的な行為や、保護されるべき特徴に基づく差別やハラスメントがなく、すべての個人が敬意と尊厳を持って扱われる、安全で居心地の良い生産的な職場環境を提供します。
Fastly は雇用主として均等の機会を提供し、採用や昇進については不適切な方法によらず、個人のパフォーマンス、メリット、資格、能力、Fastly のビジネスのニーズやその他の許容される非差別的な要因に基づいて判断を下します。
Fastly は、既知の障がいを持つ資格のあるすべての従業員や応募者のために適切な職務調整を、その求められる調整が Fastly に不当な困難を課さないことを条件に行います。
Fastly の従業員は、アルコールやドラッグの不適切な影響下、およびこのポリシーを遵守する個人の能力を損なうようなその他の条件下で Fastly の業務を遂行してはなりません。
Fastly の従業員は、Fastly の業務を遂行している間、すなわち Fastly の敷地内 (Fastly が所有する社宅を含む) にいる間、および場所を問わず Fastly の業務遂行中に出会った他の Fastly の従業員、請負業者、お客様、ベンダーおよびその他の人員とやり取りしている間は、常にこのポリシーを遵守する必要があります。
このポリシーに違反するまたは違反が疑われる行為は、Fastly のポリシーの重大な違反として扱われる必要があります。このポリシーとその他のポリシー、報告、報復禁止ポリシー (POL 110) に従って Fastly に速やかに報告され、Fastly によって処理される必要があります。
常に公正かつ正直で倫理観を持つこと
他社を貶めることによって良い評価を得た企業は、これまでありません。Fastly が保有している競合他社に関する情報は、倫理に基づき合法的に収集されたものです。また、競合他社との接触において、反競争法の違反につながる可能性がある特定のトピック (価格など) を避けるよう常に注意しています。Fastly は競合企業の評判を落とすようなことはしません。この精神は全社で共有されるものとします。相手が同僚、お客様、サプライヤー、パートナー、競合他社であろうと、常に公平かつ正直に倫理に基づいて行動することが大切です。これは、詐欺、虚偽表示、盗用、事実のねじ曲げ (製品やサービスに関する不実の記載や誤解を招く財務書類の提出など) がないことを意味します。合法性に関する疑問がある場合は、法律顧問室にお問い合わせください。### 利益相反
Fastly の従業員として、忠誠心は会社に帰する必要があります。利益相反は、個人の利益と会社における個人のパフォーマンスとの間に生じます。潜在的な利益相反があることに気づいた人物が社外にひとりいるだけで、Fastly の評判が損なわれる可能性があります。以下に利益相反の例をいくつか挙げます。
Fastly と競合する会社で働くこと、または Fastly と競合する会社を立ち上げること
Fastly と競合する会社に投資すること (公開会社への最小単元の株式投資を除く)。
その職務への適合性と Fastly にもたらす利益以外に基づいてサプライヤーや請負業者を雇用、採用、または選定すること。Fastly による購入は、すべて品質、適合性、サービス、価格、効率性に基づいて行われる必要があります。私たちはサプライヤーを公正かつ平等に扱い、えこひいきでなくメリットに基づいて契約を発注します。社員には、利益相反と見なされる可能性があるすべてのことを法律顧問室 (経営陣の場合は取締役会) に報告する責任があります。
Fastly 社外での贈り物の授受
社員は、第三者 (Fastly 社外の誰か) から贈答を受ける、または第三者に贈答する際には、分別を働かせる必要があります。食事の招待を受けること、スポーツイベントのチケットや感謝の印としてささやかな品を受け取ることは、通常は問題ありません。ただし、このような小さな贈答を繰り返し受けることや、高価な贈答については、贈収賄と認識されることがあります。クライアントまたはベンダーとの間の贈り物の授受については、まず先に Fastly の法律顧問室に相談することをお勧めします。政府関係者との贈り物の授受については、必ず法律顧問室による承認を得る必要があります。
利益相反に関するポリシーの原則
一般常識と分別を働かせ、高い倫理観を持って、利害の対立またはそれにつながるような状況が発生することを回避してください。
社員は最善の努力と注意を持って、別の事業ではなく本業に専心することが期待されます。3. 利益相反の可能性がある社外業務への従事については承認を受ける必要があります。
セクション III: グローバルに事業を展開する方法
インターネットにおける最良のサービスを提供
「付き合う仲間次第であなたの価値が決まる」という言葉が指針です。これは Fastly の社員の行動やビジネス倫理だけでなく、Fastly のパートナー、請負業者、ベンダー、お客様、インターネットについても言えることです。Fastly のネットワークとそれを利用するブランドのために正しいことをすることが、Fastly の社員、お客様、そしてインターネットにメリットをもたらします。誠実で信頼でき、Fastly の価値観を反映する個人と一緒に働くことを私たちが選択するように、誠実で、信頼でき、暴力やヘイトを助長しないと信じられるお客様やパートナーと仕事をし、そうでない方々とは取引を行いません。
コミュニティガイドラインに関するポリシーの原則
Fastly はすべての関係法令に従ってサービスを提供することに尽力しており、サービスの提供が禁止されている場所や、禁止されている関係者との取引は行いません。
私たちは、信頼あるブランドが安心感を得られ、良い仲間がいると感じられるようなネットワークを維持するために努力しています。
私たちは、誠実で信頼でき、暴力や憎悪を助長しないお客様と協力することを選びます。私たちは適宜、サービスに関する通知、停止、終了について文書化された手順に従って Fastly の[利用規定](/acceptable-use)と[利用規約](/terms/)を施行および遵守します。
お客様は自社のコンテンツについて責任を負い、それらのコンテンツについて苦情を言うサードパーティに適切に対応する必要があり、Fastly はそれらのコンテンツについてサードパーティから受けた苦情をお客様に速やかに通知します。5. 私たちは適宜、他者の知的財産権に対して侵害を繰り返すことやめさせる措置を取ります。
グローバルな取引に関するコンプライアンス
Fastly はグローバル企業として、あらゆる米国の貿易関連法と国際貿易法を遵守する必要があります。
輸出入関連法は世界各地で異なり、特に国から国への製品、情報、データの移動に関わるため複雑で、場合によってはライセンスが必要です。米国以外の国からデータや情報を送受信する計画がある場合は、事前に法律顧問室に確認してください。法律顧問室と米国政府からの承認がない限り、Fastly はキューバ、イラン、シリア、北朝鮮、スーダン、ウクライナのクリミア地方との取引を行うことはできないのでご注意ください。### グローバル運営関連法
Fastly は独占禁止法や取引慣行法を遵守し、これにより公正な取引が確保され、価格操作、差別的価格設定、一部の抱き合わせ販売など、物品やサービスの自由な移動を妨げる制約が排除されます。
Fastly は米国輸出管理規則 (Export Administration Regulations : EAR) を遵守します。これにより重要なテクノロジーが許可なく外国に輸出されることが制限されます。また、Fastly は米国財務省の外国資産管理局 (Office of Foreign Assets Control: OFAC) の規制も遵守します。これにより国際犯罪者やその他の制裁対象者との取引が禁止されます。
贈収賄防止関連法
Fastly は、いかなる形式であっても贈収賄や汚職を許容しません。社外機関との「リベート」の授受には、Fastly の同僚やお客様との間で築いてきた信頼を犠牲にする価値はありません。Fastly は連邦海外腐敗行為防止法 (Foreign Corrupt Practices Act: FCPA) を含むすべての米国および国際的な贈収賄関連法に準拠しています。FCPA では、贈与や金銭的貢献の約束や申し出を含め、行動に影響を及ぼしたり、商業的な優位性を得たりする目的での政府関係者や民間部門の個人による贈収賄を禁止しています。FCPA は米国の法律ですが、Fastly のあらゆる行動に適用されます。「Fastly 社外での贈り物の授受」のセクションで規定されているように、外国および米国の政府関係者との贈り物、食事、旅行、その他の特典の授受に関しては、慎重を期する必要があります。質問や不明な点がある場合は、法律顧問室にお問い合わせください。
腐敗防止に関するポリシーの原則
私たちはすべての関連法令および規制を遵守します。その中で最も重要なのは、米国連邦海外腐敗行為防止法 (__FCPA__)、英国贈収賄法、その他腐敗防止および贈収賄防止関連法 (__腐敗防止法__)です。
私たちは政府関係者を含め、誰にも賄賂を贈ることはありません。これは、私たちが直接または間接を問わず、Fastly のビジネスに関連する不適切な目的達成のために他者と価値のある物品やサービスの授受を行はないことを意味します。
私たちは正確な帳簿と記録を保存し、効果的な財務管理システムを維持してこれに従い、調達と経費に関するすべてのポリシーとガイドラインに従います。
地方政府、州政府、連邦政府、外国政府および政府の既知の下請け業者やその担当者とのすべての取引は、法務および財務部門が段階的に承認と管理を行う必要があります。すなわち、それらの事業体またはその担当者との契約はすべて法律顧問室による審査を受ける必要があるほか、それらの事業体またはその担当者に関連するあらゆる費用に関わるすべての文書や領収書は、少額であっても、財務部門に提出する必要があります。
セクション IV: Fastly の資産管理
Fastly の金銭の記録はすべて紙に残す必要がある
Fastly の帳簿と記録には、商取引と経費がすべて正確に反映されている必要があります。不正支払いから保護するために、Fastly の会計システムには、すべての金融取引と内部会計の詳細が記録されていなければなりません。また、Fastly の従業員には、正確な経費精算書、発注書、請求書をタイムリーに提出することが求められます。すべての公開会社には、これらの会計基準を遵守することが義務付けられています。### 財務諸表の開示
Fastly の信任を受けた Senior Financial Officer が、定期報告書やその他の公に提出する情報が正確かつ理解可能であることを確認し、それらを期限までに提出します。
企業情報開示に関するポリシーの原則
Fastly による重要情報の初期開示は、すべての一般投資家に対して、同時に重要情報にアクセスできる機会を均等に提供するため、一般的にプレスリリース、SEC ファイリング、その他の情報を幅広く非排他的に一般公開できるよう合理的に設計された手段によってのみ行われます。
Fastly の業務執行に関するうわさが流布することがありますが、私たちの総合的なポリシーは、そのようなうわさに対してコメントしないことです。
私たちは、このポリシーで概説された手続きに沿って行われた場合を除き、以前に公示した Fastly に関する重要情報を確認することも更新することもしません。
賢く支出する
Fastly のお金を使うときは、それが会社全体に影響を及ぼすことを忘れないでください。盗難、不注意、浪費は Fastly の財務業績に直接影響します。会社の支出は、個人の利益のためではなく、ビジネスの正当な目的のためでなければなりません。たとえば、会社のクレジットカードを使用して家族をパリ旅行に連れて行くことや、マーケティングイベントで配布する予定で余った iPad を所有することは認められません。特にテクノロジーやサービスの購入による影響は、Fastly のビジネス、お客様へのコミットメント、法令や規制の遵守などさまざまな分野に及ぶ可能性があります。Fastly の調達プロセスに従い、社内の適切な利害関係者がプロセスに関与するようにしてください。### データを尊重する
業界をリードする Fastly のプロダクトは、私たちの誇りです。しかし、プロダクトは Fastly の競争上の強みであるため、Fastly の非公開情報や企業秘密は外部に漏らさないようお願いします。従業員、請負業者、サプライヤー、パートナーを含め、Fastly にサービスを提供するすべての人は、Fastly が所有する、およびサードパーティによって Fastly に委託された非公開情報、機密情報、専有情報を保護することに同意する必要があります。この行動規範に加えて、これらの契約と Fastly のポリシーにはより詳細な義務が規定されています。守秘義務や顧客に対する勧誘の禁止など、これらの義務の一部は、契約終了後も継続されます。同時に Fastly の社員は、守秘義務、勧誘禁止条項、競業避止義務を含む、以前の雇用主やかつて従事していた企業に対する法的義務を遵守することも求められます。皆さんが日常的に取り扱う企業情報の一部は、Fastly の機密情報または専有情報である可能性があります。すべてのメール、Slack メッセージ、テキスト、ボイスメール、その他の通信は機密情報であり、業務上の理由により必要とされる場合を除き、社外の人物と共有することはできません。すべてのお客様、パートナー、サプライヤーの情報も、機密情報と見なされます。また、私たちは Fastly のプラットフォームのセキュリティおよびお客様のデータの取り扱い方法に関する契約上の責任も遵守します。これらの情報を社外で共有する必要がある場合は法律顧問室に相談し、適切な契約書を作成してください。
IP およびオープンソースに関するポリシーの原則
私たちは独立して新しい技術を開発します。
私たちはオープンソースのソフトウェアとオープンな業界標準の価値を信じています。
私たちは他者の知的財産を尊重します。
Fastly のビジネスに関連して行われた作業、勤務時間中に行われた作業、または Fastly の機器を使用して行われた作業の成果物は、Fastly に帰属します。
Fastly の知的財産の保護は、Fastly の利益と成功にとって不可欠です。
インサイダー取引
インサイダー取引とは、Fastly または Fastly とビジネス上関係がある他の上場企業に関する非公開の重要情報を得たうえで、Fastly またはそのような企業の有価証券を取引することを意味し、そのような行為をした場合、法律違反になります。その売買の判断が非公開の重要情報の影響を受けたかどうか、売買する株式の数、株価に与えた影響の有無は関係ありません。立場に関係なく、一般に知られていない有価証券の価値に関する何らかの重要な情報を得て、その有価証券を取引した (または別の人に取引を行うよう説得した) 場合、インサイダー取引で有罪になる可能性があります。情報が「重要」とみなされるか、または「非公開」であるかが不確かな場合は、法律顧問室にお気軽にお問い合わせください。
インサイダー取引に関するポリシーの原則
Fastly の従業員は、非公開の重要情報にアクセスできることと、Fastly の有価証券の取引を行うことに伴う義務につ いて理解する義務があります。
Fastly に関する非公開の重要情報を知っている Fastly の従業員は、このポリシーおよび関連法令で許可されている場合を除き、Fastly の有価証券の取引を行ってはなりません。
Fastly に関する非公開の重要情報を知っている Fastly の従業員は、有価証券の取引の売買に関する助言を行ってはなりません。
Fastly の従業員は、Fastly 社内でその情報を必要としない職務に就いている人物に非公開の重要情報を開示してはなりません。
Fastly の従業員は、Fastly の特定のポリシーに従って開示が承認されない限り、Fastly 社外に非公開の重要情報を開示してはなりません。
Fastly のポリシーによって承認され、かつ社内の役割として要求されている場合を除き、Fastly の社員は、Fastly の有価証券の取引、Fastly の有価証券の売買の推奨、非公開の重要情報の開示に従事する者を支援してはなりません。
Fastly のテクノロジーを慎重に取り扱う
Fastly により支給されたすべてのデバイスは、それに保存された情報を含め、Fastly の所有物であることを忘れないでください。Fastly の業務に個人のデバイスを使用している場合でも、そのデバイス上の Fastly に関するすべての情報の所有権は Fastly に属します。これらのデバイスには重要な情報や機密情報が保存される場合があるため、注意が必要です。付箋にパスワードをメモしたり、レストランのテーブルの下にバックパックを置いたままにしたり、家族へのメッセージや医療情報、ポルノ類など、公にしたくない個人的な目的でコンピューターを使用しないでください。Fastly により支給されたデバイスを紛失した場合は、速やかに上司に報告し、IT 部門にチケットを提出してください。
データガバナンスに関するポリシーの原則
データガバナンスポリシー (以下「ポリシー」) は、Fastly の全社員 (Fastlyans) が以下の目的のために遵守しなければならない基本的なプログラムの構成内容と目標を定義します。
Fastly と共に適切なガバナンス構造を確立し、データ管理の実践を改善する。
Fastly に委託され、保管されているデータの完全性、可用性、機密性、安全性、有用性を保護および維持することで、データの品質を向上させる。
Fastly に委託された情報に対する顧客の期待に応えるために行われた契約上の約束を遵守する。
一貫したコンプライアンスとプライバシーへの配慮を実行する上で Fastly を支援する。
すべての Fastly 社員がデータガバナンスの要件と期待を実際に示し、理解し、採用できるようにする。
コーポレートコミュニケーションはプロに任せる
皆さんが Fastly を誇りに思い、Fastly について世界に発信したいと感じているなら、その熱意に感謝します。しかし、Fastly を効果的かつ正確に表現するため、金融コミュニティ、メディア、一般大衆を対象とするコミュニケーションは Corporate Communications チームから発信される必要があります。会社からの告知を一般に共有したい場合に備えて、社外コミュニケーションに関するポリシーにメッセージを発信する上でのガイダンスがまとめられています。
社外コミュニケーションに関するポリシーの原則
Fastly の仲間たちは、素晴らしい実績を残し、優れたコンテンツを生み出しています。
ビジネスの拡大、ブランド認知度の向上、関連性が高く興味深い業界やコミュニティスペースでの可視性を高める取り組みにおいて、私たちはこれらの行動規範を遵守します。
私たちは、外部コミュニケーションを活用して、敵対者ではなく賛同者を生み出していきます。
私たちは、外部との会話、出版物、講演、ソーシャルメディア、その他の外部チャネルに関与する際、常に敬意を示し、Fastly の価値を守ります。
外部チャネルでは機密情報を話題にしてはいけません。
Fastly は、いかなる形式の剽窃も許容しません。出典表記と被写体の同意は基本的な期待事項です。
セクション V: 最後に
この規範は変更される場合や、一部放棄される場合がありますが、常に最新の情報を提供します
この規範の実体的な変更や放棄には、書面による取締役会の承認が必要です。実体的ではない変更については、Fastly の法律顧問室または随時 CEO によって指名された Fastly の法務チームのその他の担当者により承認を得ることができます。承認された場合、本変更は証券取引所の規則に従って株主に開示されます。現行バージョンの規範は、常に investors.fastly.com で確認できます。Fastly のポリシー自体は、ポリシー、報告、報復禁止に関するポリシーに従って更新される必要があります。### お読みいただきありがとうございました
ここには多くの情報が記載されていますが、いつでも参照できるようにすべての情報を1か所にまとめておくことが重要であると考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。ご質問がありましたら、法律顧問室 (gc@fastly.com) までお気軽にお問い合わせください。