Fastly エッジクラウドプラットフォーム

Filestack

Filestack は、ファイルを簡単にアップロード、変換、配信できるローコードのコンテンツ API プラットフォームです。Filestack を利用することで、開発者はたった1行のコードで、自動化されたより質の高いコンテンツの処理と分析を、より速く、より少ないコストで構築することが可能になります。そのスケーラブルなインフラにより、毎月何十億ものアップロード、変換、ダウンロードが可能になり、世界のどこにいるユーザーにも比類のないパフォーマンスを提供しています。Filestack ではコンテンツを取り込むためのスタックを構築・維持する必要がないため、企業は時間とコストを節約し、自社のアプリケーションやソフトウェアにリソースを集中させることができます。

Fastly を通じてビジネスの拡大とセキュリティの強化を実現

Filestack と Fastly の出会いは6年前、Filestack がファイル管理サービスの急成長に合わせてスケールアップできる CDN を探し求めている時でした。それ以来、同社は進化し続けるビジネスニーズに合わせて Fastly の使用を拡大してきました。セキュリティ体制の強化にますます注力するようになってきた同社は、Fastly の次世代 Web アプリケーションファイアウォール (WAF) を導入し、Fastly の新しいサーバーレスコンピューティング環境である Compute について、セキュリティに関連する複数のユースケースの検討を開始しました。TLS 管理を含む Fastly のソリューションを活用することで、Filestack はコンテンツ配信とセキュリティをエッジに移行することに成功しました。

「Filestack の Fastly 導入以来、Fastly は優れた CDN から、セキュリティに特化したエッジコンピューティングプロバイダーにまで成長を遂げました。サポートも実に充実していますし、Fastly を介したトラフィックのルーティングや処理方法を柔軟にカスタマイズできるので、そうした作業を自社のインフラストラクチャで行う必要がありません。自信を持って Fastly をおすすめします」
Slawomir Zabiewicz 氏、VP of Engineering

Fastly 導入によりデータ転送量を約20倍に拡大

設立当初、Filestack はファイルをアップロードするためのツールを提供することに注力していました。その後、お客様のニーズに応えてファイル変換や配信などの関連サービスのサポートを追加していくにあたり、同社では信頼性、費用対効果、スピードを兼ね備えた方法でサービスを拡張できる CDN が必要だと分かりました。そこで Filestack は、次のような主要機能のリストを基に CDN を比較しました。

  • パージと無効化 : Filestack のサービスの大部分は画像変換であるため、最終的には同じファイルの複数のバージョンが存在することになります。適切なバージョンを配信するためには、ワイルドカード無効化やサロゲートキーを使って、これらのバージョンを無効化する機能が重要でした。Fastly を採用する前は、ファイルが無効になるまで15分かかることもありましたが、Fastly では数秒で完了します。

  • エッジでのカスタマイズ : 設定をカスタマイズできることも Filestack の希望リストの上位にあり、Fastly のカスタム Varnish Configuration Language (VCL) はそれを実現することができました。VCLなら、Filestack 独自のニーズに合わせて設定を最適化することができ、かつそれが迅速に実現します。また、Fastly のバージョン設定はワンクリックですぐにロールバックできるため、Filestack の顧客にもより快適なエクスペリエンスを提供することが可能になりました。

  • 配信拠点 (POP) : Filestack は要求の厳しい顧客が多いため、CDN を選択するにあたって、POP の数よりも容量と場所を重視しました。世界中に戦略的に配置された Fastly の大容量 POP により、Filestack は超高速配信を実現し、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供しています。

  • 最大ファイル容量 : 教育テクノロジー産業の長尺ビデオ、プリンターやコンテンツ管理システム用の高解像度画像など、ファイルサイズはますます大きくなっているため、ファイルサイズの容量は非常に重要です。そのため、大きなファイルはオリジンからのみ配信するのではなく、キャッシュすることをお勧めします。

Filestack が新しい CDN の採用を検討し始めた2015年の月々のデータ転送量は約77テラバイトで、年間1ペタバイトにも満たない量でした。Fastly の導入により、その数は飛躍的に増加しました。2021年の時点で、Filestack は年間約18ペタバイトものデータを転送しています。

Fastly TLS で TLS 証明書管理を30倍以上に拡大

ユーザーデータの保護はファイル管理にとって基本要件であるため、Filestack ではTLS 証明書管理は非常に重要な作業です。Fastly TLS を使用する前は、Filestack は自社で証明書を管理していました。手動での証明書の作成、サーバーでのプロビジョニング、メンテナンスのほか、継続的な更新も自ら行っていました。この煩雑な作業のせいで Filestack チームはプロダクト開発に集中できず、パフォーマンスも低下していました。

「TLS は私たちにとって常に大きなニーズでした。これは当初、Fastly と他のプラットフォームを比較したときの重要なポイントでした。証明書用の秘密鍵をアップロードする必要がなく、管理を全て CDN レベルで行えることは、膨大な証明書の数を管理している Filestack にとって大きなメリットです。以前採用していた TLS 証明書のプロバイダーから Fastly へ移行した際にも、Fastly のおかげでスムーズに移行を行うことができました」
Slawomir Zabiewicz 氏、VP of Engineering

また、Filestack は CNAME というプレミアム機能をユーザーに提供していました。これは、お客様が Filestack の URL をカスタムドメインでフォーマットできるようにするもので、基本的に Filestack の機能を自分の名前の背後に隠すことができるようになるものです。この場合、Filestack はバックエンドで各ユーザーの証明書と秘密鍵を作成し、管理する必要がありました。初期の頃は、同社は十数個の TLS 証明書を管理していましたが、それが負担となり、この機能の廃止を検討していました。そこで Fastly の TLS 機能を採用したところ、CNAME 機能の維持が可能になり、現在では数百もの証明書を管理できるまでに拡張することができたのです。

セキュリティをエッジに移行し、インフラストラクチャの負荷を軽減

Filestack は、Fastly の最新ソリューションのいくつかを実装する準備もできています。その中のひとつである Compute では、パフォーマンスの高いサーバーレスコンピューティングをエッジで利用できるため、Filestack のインフラへの負担を軽減できます。Filestack は、今後のファイル処理にて起こりうるセキュリティとファイルアップロードに関する問題を、エッジコンピューティングを活用して解決しようと考えています。

例えば、アップロードされたファイルのフォーマット検証は、ファイルの種類を偽ろうとする者によるサイバー攻撃を防ぐために必要なステップです。Filestack は、マジックバイト (アップロードされたファイルの種類を示すメタデータ) を使ってファイルを検証する方法に取り組んでいます。マジックバイトを Compute に送り、そこでデータを分析することで、Filestack は自社のインフラに負担をかけることなく、ファイルを送信、修正、またはエラーを通知することができます。

次に、TLS 管理と Compute の機能を組み合わせ、クッキー認証についても強化する予定です。前述の CNAME 機能により、Filestack のユーザーは URL ではなく Cookie にセキュリティポリシーを設定することが可能です。よって、エンドユーザーが URL を他者と共有している場合でも、ファイルアクセスの制御を維持することができます。そして、ファイルを配信するかどうかを判断する前に、エッジでクッキーを検証できます。

また同社では、Fastly に統合された Signal Sciences の次世代 Web アプリケーションファイアウォール (WAF) の使用も開始しています。多くの Web サービスと同様に、Filestack も無料プランを提供していますが、これは悪質な業者を引き付ける傾向があります。Filestack ではさまざまな認証方法や検証方法を採用していますが、同社ではさらなる防衛手段を必要としていました。Fastly は、多様なソースからマルウェアや悪意のある攻撃者のデータを継続的に収集しています。 このデータを活用することで、より多くの脅威をネットワークに侵入する前に阻止することができます。

「Fastly の WAF の次世代的な側面は、私にとって非常に魅力的なものでした。なぜなら、私は本質的に手間のかからない WAF 管理を必要としているからです。つまり、非常に素早くセットアップでき、なおかつ当社のセキュリティプログラムの重要部分を占めるものが必要なのです。新規ユーザーが攻撃者であるという通知を Fastly から受けることで、即座にそのユーザーをブロックできます。これは私にとっても、お客様にとっても極めて重要なことです。このような包括的なサービスを提供できるプロバイダーは、Fastly 以外市場に存在しないでしょう」
Slawomir Zabiewicz 氏、VP of Engineering

高い信頼性と手厚いサポートで、機能拡大とビジネスの成長を実現

Fastly と共に6年間成長してきた Filestack ですが、プラットフォームを利用する上で大きな問題が発生したことはなく、期待以上の手厚いサポートに満足しています。例えば、Fastly のTLS 管理を導入する際、Zabiewicz 氏は Fastly のサポート担当者と何時間も話し合い、強い協力関係を築いたということです。この透明性の高い強力な信頼関係をベースに、Filestack は今もなお Fastly の新機能を導入し、Fastly でより多くのトラフィックを処理しながら急成長を続けています。