WIRED は、常に変化し続ける世界を理解するのに役立つ情報やアイディアの欠かせない情報源です。WIRED が発信する情報を通じて、文化からビジネス、サイエンス、デザインに至るまで、テクノロジーが私たちの生活のあらゆる領域にもたらしている変化がわかります。WIRED が取り上げる技術の飛躍的な進歩や革新は、新たな思考、ネットワーク、産業の創造につながっています。WIRED は、WIRED.com、雑誌、ソーシャルメディア、ライブイベントを通じて月間3,000万人以上の読者に情報を発信しています。
WIRED は自社が記事で取り上げるテクノロジーと同様に自社自身も革新的であるよう努めています。それには、自社でコンテンツ配信ソリューションにリアルタイムで変更を加え、デプロイすることができ、サイトのパフォーマンスを維持しながら、読者に常に最新の記事を配信できるようにする必要がありました。そこで、同社はサイト全体の再設計を行った際、既存の CDN ではなく、「より細かい調整が可能で、すぐにコントロールできる」Fastly に切り換えました。Fastly を採用したことで、WIRED は現在必要とされる編集サイクルのスピードに対応し、同社の編集者はハイテク技術に関する最新情報を最適なタイミングで公開できるようになりました。
「Fastly のおかげで当社は技術曲線の一歩先を進み続けることができます。当社のチームはリアルタイムで更新を行う必要があります。ニュースは急に拡散されることがあるため、当社にとってコンテンツの配信プロセスを高度にコントロールできることが重要です。Fastly のおかげで、当社サイトは読者に優れたパフォーマンスを確実に提供できます」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
「Fastly のような最新の CDN はパブリッシャーにとって欠かせないツールキットの一部です。このような CDN なしにメディアサイトを運営することは想像できません」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
WIRED は、2015年3月上旬に新たな Web サイトを立ち上げました。これは2007年以降で初めての大規模なデザイン変更でした。チームの目標は、未来志向の情報発信を反映した、よりスマートで美しい Web サイトの構築でした。このデザイン変更では、より多くの動画、写真、アートワークが取り入れられ、視覚的に豊かなストーリーテリングのエクスペリエンスを読者にもたらしています。新しい WIRED.com では、読み込み時間を短縮し、編集者がすぐに記事を更新できるようになったことに加え、見やすい見出しでコンテンツをキュレートし、端末間で一貫したエクスペリエンスを提供することにより、読者のエンゲージメントが向上しました。WIRED は Fastly を自社サイトの再設計に組み入れることでページの読み込み時間を加速させ、世界中の読者に最新情報をいち早く配信できるようになりました。
「新規サイトの公開後、Fastly のおかげで WIRED.com の読み込み時間が大幅に短縮しました。現在、世界中のユーザーベースに高品質のエクスペリエンスを提供する上で Fastly は非常に重要な役割を果たしています。Fastly のおかげで、南アフリカの読者にも、カリフォルニアの読者にも同じ品質のエクスペリエンスを提供できているという安心が得られます」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
「WIRED.com の再設計における3つの大きな目標は、どの端末でもサイトを美しく、速く、レスポンシブにすることでした。Fastly はこのプロジェクトの成功に大きく貢献しました」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
WIRED はサイト全体を刷新した際に Fastly に移行しました。Fastly の知識豊富なサポートチームは、オンラインチャットや対面サービスを通じていつでも必要な時に WIRED をサポートし、新規サイトの公開日にはオンコールで対応して、非常にスムーズな移行を実現しました。
「サイト全体を再設計した際、非常にスムーズに Fastly を導入することができました。Fastly のサポートチームは対応が早く効率的で、新規サイト公開の成功における大きな立役者です。再設計において Fastly に関する部分は何の問題も無いと安心していられました」Zack Tollman 氏、Lead Engineer
以前、高トラフィックイベントの最中に WIRED の CDN 設定に問題があり、読者に503のエラーページが配信された際、リアルタイムで問題を解決できませんでした。WIRED のチームがエラーを解決するのに必要なルールを特定しても、以前のプロバイダーのサポートチームにルールの適用を依頼しなければならず、変更を実行するまでに何時間もかかっていました。Fastly を採用した結果、WIRED は自由に設定変更を瞬時にプッシュし、リアルタイムで迅速にイベントに対応できるようになりました。
「Fastly のおかげで、必要な時にリアルタイムで設定変更を行い、更新できるようになりました。しかも自社で対応できるので、配信プロセスを完全にコントロールすることができます。これは劇的な改善であり、以前には到底実現できなかったことです」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
Fastly に移行した結果、WIRED では簡単かつリアルタイムの設定更新が可能になったほか、頻繁に変化する予測不能なコンテンツのキャッシュが可能になり、サイトの大部分をキャッシュできるようになりました。その結果、WIRED のオリジンへのリクエスト回数を低減し、より多くのコンテンツをエッジから配信することで読者に対するパフォーマンスを改善できました。
「Fastly と連携して、サイトの稼働を維持するためにエッジに静的コンテンツのみを長時間キャッシュするという古いモデルからの脱却を図っています。当社では、どのコンテンツを長時間キャッシュし、どのコンテンツの期限を短く設定するのかを、より細かく設定する必要があります。Fastly は、予測不可能でイベントドリブン型のコンテンツ更新に必要なリアルタイムツールを提供してくれました」Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
WIRED はファンが待ち望んでいた Apple Watch の発表時にライブブログをホストしました。テックコミュニティ (WIRED の読者層) にとってこれは重大イベントであったため、巨大なトラフィックスパイクを簡単に処理しつつ、読者に最新情報を提供することが重要でした。これを実現するため、WIRED チームは Fastly を大いに活用して静的 JSON ファイル (ライブブログのコンテンツ) を積極的にキャッシュしてエッジから直接配信しました。
「必要なときに新規サーバーを起動できるクラウドベースのサーバーソリューションもありますが、Fastly が高トラフィックのイベントに対応してくれるので、そのようなイベント用に追加サーバーを管理する必要性をまったく感じません」 Kathleen Vignos 氏、Director of Engineering
Apple Watch のイベント期間中に読者がライブブログの最新情報にアクセスできるよう、WIRED はライブブログの TTL を15秒に設定しました。この設定では、オリジンサーバーによる再検証までの15秒間だけコンテンツがエッジサーバーにキャッシュされることになります。WIRED は Fastly の stale-while-revalidate 機能を利用して、キャッシュ済みコンテンツを更新しながら若干古いコンテンツを読者に配信し、読者にエラーが表示されるのを回避しました。
「Fastly は Apple Watch の発表時に発生した大量トラフィックを効率的に処理しました。Fastly の失効済みコンテンツを配信する機能はこれまでに利用した機能の中で最もエキサイティングな機能の一つです。この機能により、コンテンツを継続的に更新しながらライブブログを配信し、エラーを表示せずに読者に最新コンテンツを提供できました」Zack Tollman 氏、Lead Engineer
Stale-while-revalidate をリクエスト共有機能 (Fastly の単一データセンター内で同時に発生したキャッシュミスを「一つに束ねて」オリジンへの単一リクエストにする機能) と組み合せることで、WIRED は再設計時にホームページを動的に変更することに自信が持てました。以前のシステムでは、これによりサーバーに大きな負担がかかってしまいますが、現在はリクエストを蓄積してサーバーに負荷をかけるのではなく、単一リクエストでホームページを生成することが可能になりました。