2018年第1四半期~2018年第2四半期
Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ
第2四半期には、いくつかの新製品を追加し、ネットワークを拡張しました。Fastly Quick Value パッケージを導入、WAF 用の新ダッシュボードを発表、イメージオプティマイザーにイメージモンタージュ機能を追加し、いくつかのユーザー管理機能を強化しました。また、Fastly の POP の数は全世界合計で51か所になり、接続ネットワーク容量は22 Tbpsになりました。この四半期までの取り組みについては、以下をご覧ください。
POP additions and enhancements: 51 global POPs
北米では、デンバー (DEN) POP をアップグレードし、シカゴ (MDW) POP のサイズを倍増しました。ヨーロッパでは、ストックホルム (BMA) とパリ (CDG) の POP を最新の25/100GEアーキテクチャにアップグレードし、地域の利用可能な容量が増大しました。2018年第1四半期にデプロイしたチリのサンチアゴ (SCL) を補強するように、アルゼンチンのブエノスアイレス (EZE) に POP を開設しました。さらに、ウェリントン (WLG) の POP を再デプロイし、この遠方の地で増加するトラフィックに対応しました。

Network capacity update
最近デプロイした POP、サンチアゴ (SCL)、ムンバイ (BOM)、およびチェンナイ (MAA) で、それらの市場での急速な顧客増に対応するようにネットワーク容量を追加しました。現在、接続エッジの合計容量は22 Tbpsを超えました。
第2四半期終了時に、Fastly は59のインターネットエクスチェンジポイント (IXP) に配置されています。この四半期に、Fastly は次の IXP に新たに参加しました。
デンバー (DEN) の Any2
東京 (HND) の JPNAP
大阪 (ITM) の JPNAP
パース (PER) の MegaIX
アトランタ (ATL) の Telx Internet Exchange
インターネットサービスプロバイダー (ISP)、企業、およびクラウドサービスプロバイダー (CSP) は、これらの IXP で直接 Fastly と相互接続して、インターネット上のネットワークホップを減らすことができます (詳細については、https://www.fastly.com/jp/peeringをご覧ください)。これにより、Fastly のエッジクラウドへの低レイテンシーで高パフォーマンスな接続が可能になります。
Introducing Fastly Quick Value Packages
Quick Value Packages の発売をお知らせします。これは、エッジコンピューティングの取り組みにおいて貴重な時間を短縮できるエキスパートコンサルティングサービスです。これらのサービスは Fastly の既存のエッジクラウド機能を補完し、パフォーマンスの最適化、セキュリティの向上、エッジのアプリケーションのリアルタイムメトリックの提供を行います。このパッケージを利用すると、エッジコンピューティングによって約束された結果を得ることができ、不足している IT およびエンジニアリングのリソースをイノベーションのために解放できます。この四半期には以下を導入しました。
WAF 管理パッケージ: Fastly のエキスパートセキュリティーアナリストが、WAF を分析して微調整し、貴重なセキュリティーリソースを解放して他の重要な分野に集中することが可能になります。潜在的なセキュリティー侵害に関連する金銭的損害や信用上の損害を回避しつつ、Web アプリとモバイルアプリの可用性を維持してビジネスの継続性を支援します。
Logging Insights パッケージ : アプリケーション、Web サイトまたはサービスの最適なパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスのために、問題の診断とトラブルシューティングに使用できる実用的なインテリジェンスをほぼリアルタイムで提供します。Fastly のエキスパートコンサルタントが、お客様固有のビジネス目標に合わせて、Fastly が事前設定済みのダッシュボードのカスタマイズ実装をお手伝いします。
パフォーマンス最適化パッケージ : サイトの調査に伴う時間的拘束やリソースの要件を取り除き、パフォーマンスを向上させる機会を特定します。Fastly の経験豊富なコンサルタントが、固有の属性を分析し、調整可能な部分を特定します。これにより、お客様は、自社のサイトまたはサービスが潜在能力を最大限に発揮して、顧客満足を達成していることを確認できます。
WAF dashboard UI in Limited Availability
WAF ダッシュボード UI が限定提供版で使用できるようになりました。このダッシュボードを利用すると、Fastly サービス内にデプロイした Fastly WAF をモニタリングすることができます。Fastly WAF ダッシュボードの情報を使用して、WAF がアクティブかどうかを判断し、WAF が現時点で処理しているリクエスト数を表示し、最近の設定変更を確認することができます。Fastly WAF ダッシュボードは、以下のページで構成されています。
WAF summary には、WAF のステータスが表示されます。Status セクションには、WAF が現在アクティブかどうかが示され、アクティブなルールの合計数が表示されます。Requests グラフには、キャッシュサーバーから配信したリクエスト数および WAF で処理を実行したリクエスト数が表示されます。
Audit history には、WAF に対して行われたすべての設定変更を含む WAF 監査ログが表示されます。このページでは、WAF に対して、誰が、どのような設定変更を、いつ行ったかを確認することが可能です。
All WAF services では、WAF を利用しているサービス、どの WAF が有効か、WAF ごとに有効または無効なルールの数、WAF が利用している設定セットを確認できます。

Image montage functionality
イメージオプティマイザーにイメージモンタージュ機能を追加しました。これを使用すると、1回のリクエストでイメージのコラージュを作成できます。これは、ジャケット写真などのイメージコラージュをサイトで使用しているメディアや出版のお客様にとって特に便利です。現在、さまざまなイメージパラメーターと11個のテンプレートレイアウト (最大4個のイメージ) をサポートしています。

User management enhancements
すべてのお客様のためにシングルサインオン (SSO) を追加しました。これで、電子メールアドレスとパスワードを使用する代わりに、SAML 2.0を使用するサードパーティ製 ID プロバイダーから Fastly コントロールパネルにログインできるようになります。また、サービス権限の付与のために、ユーザー管理ページとアクセスコントロールページの両方にファジー検索機能を追加しました。ファジー検索では、引数と完全一致でない場合でも、検索引数に関連する結果が返されます。これによって、ユーザーを見つけて管理することや、Fastly のきめ細かいサービスレベルアクセスコントロール機能セットを活用することがはるかに容易になります。