Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ


今年も第1四半期が終わろうとしていますが、ここで2021年の Fastly の製品ポートフォリオを覗いてみましょう。


Compute@Edge は、Log Tailing 機能が追加され、さらに進化を続けています。Fastly TLS ではマルチ SAN 証明書のサポートが限定公開され、Fastly WAF のルールライブラリも拡張されています。Fastly Next-Gen WAF では、ATO および API ダッシュボードが更新され、20以上のシグナルに関するセキュリティテレメトリの表示が可能になったほか、正式な Okta との統合により、プロビジョニングとユーザー管理のサポートが追加されました。また、リアルタイムログを大規模に使用するお客様を対象に大容量ログ機能も提供しています。ログメトリクスの UI も更新され、Logentries のリージョンや Microsoft Azure Blob Storage の最大データ量のサポートも追加されています。


内容




Compute@Edge Log Tailing 機能


Fastly は2月、Compute@Edge の新機能、Log Tailing を発表しました。Log Tailing により、お客様はアプリケーションから送信されたログメッセージを即時確認し、Fastly コマンドラインインターフェイスを使用して任意の端末でバグを素早く特定することができます。これにより、Compute@Edge を使用する開発者はサードパーティのログ管理ツールを設定または利用することなく、問題を効率的に解決できるようになります。Log Tailing の動作を実際に確認したいお客様は、アカウントチームにご連絡ください。



Fastly TLS : マルチ SAN サポート (限定公開)


Fastly TLS でマルチドメイン証明書のサポートが限定公開 (LA) されました。この新機能により、非営利認証局 (Let’s Encrypt) と商用認証局 (GlobalSign) の両方から Fastly マネージドマルチドメイン証明書を入手できるようになりました。お客様は、単一の Fastly マネージド証明書を使用して、apex (example.com) とワイルドカード (*.example.com) の両方のドメインを保護できます。



Fastly WAF ルールの更新


Fastly WAF をご利用のすべてのお客様が利用できる新しいルールをリリースしました。OWASP コアルールセット (CRS) では、10件の新規ルールが追加、74件のルールが更新されました。Trustwave ルールでは、213件の新規ルールが追加、6件のルールが更新されました。さらに Fastly ルールが見直され、6件の新規ルールが追加、1件のルールが変更されました。詳細については、Fastly ルールセットの更新とメンテナンスに関するドキュメントを参照してください。



API および ATO ダッシュボード - Fastly Next-Gen WAF


Fastly Next-Gen WAF のコンソールに新たに追加された API および ATO ダッシュボードでは、アカウント乗っ取り、クレジットカード検証、パスワードリセットなどの高度な攻撃シナリオに対する20以上の新しいシグナルを使用して収集されたセキュリティテレメトリを可視化します。詳細については、これらの機能に関する Fastly のブログ記事をご覧ください。新しいテンプレートルールの設定と有効化を行う場合は、管理コンソールにログインし、テンプレートルールを選択するか、任意のサイトのホームダッシュボードから新しいダッシュボードに直接アクセスしてください。



Okta ID プロバイダー - Fastly Next-Gen WAF


Fastly Next-Gen WAF で正式に Okta が統合され、自動プロビジョニングやプロビジョニング解除、ユーザー管理がサポートされました。Okta を ID プロバイダーとして使用する場合、Okta Integration Marketplace から Fastly Next-Gen WAF (旧 Signal Sciences) との統合機能を簡単にインストールまたは更新できます。



大容量ログ機能 般公開)


Fastly のお客様の多くは、リアルタイムログ機能を使用して、サービス全体を可視化し、豊富な情報に基づいて迅速な決定を行っています。Fastly の フルサイトデリバリーには、各サービスのリクエストごとにログステートメント数が月々平均2つに制限された、無料のリアルタイムログストリーミングが含まれていますが、より大量のログを必要とするお客様は、大容量ログ機能をご利用いただけます。この機能により容量の制限を拡大し、より幅広い種類のログエンドポイントにカスタマイズ可能なデータをストリーミングできます。その結果より詳細な分析が可能になり、セキュリティを強化できると同時に、お客様のサイトやアプリをエンドユーザーがどのように使用しているかについてインサイトが得られます。詳細については、大容量ログ機能のデータシートをご覧ください。



ログメトリクス UI 般公開)


新しいログメトリクスチャートが Fastly コントロールパネルに追加され、サービス全体のリアルタイムデータと履歴データの両方のログ使用状況を可視化できます。
ログメトリクス UI



ログエンドポイント


Fastly は1月、お客様のリクエストに基づいて、Logentries ログエンドポイントに対し、リージョンサポートを追加しました。この機能により、サポートされている任意のリージョン (米国、欧州、カナダ、オーストラリア、日本) にログをストリーミングできます。


Fastly は2月、Microsoft Azure Blob Storage ログエンドポイントに対し、最大データ量のサポートを追加しました。この新機能により、Blob Storage に送信されるログのバッチあたりの最大ファイルサイズを指定できます。

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