PCI DSS 4.0と要件6.4.2への準拠
PCI DSS 4.0の要件6.4.2は、組織が2025年3月25日までに WAF を調達し、デプロイすることを義務付けています。Fastly の次世代 WAF は、休止期間を経て WAF に復帰する組織や、初めて WAF を使用する組織にとって最適なソリューションです。
内容
Visa、MasterCard、American Express などの主要なクレジットカード会社は、カード所有者のデータを保護するために Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS) を策定しました。PCI DSS は、データ入力から保存、送信まで、そのライフサイクル全体を通じてペイメントカード情報を保護するための包括的なフレームワークを提供し、ペイメントカードを受け入れたり処理したりするすべての組織に影響を与えます。
PCI Security Standards Council は、2022年3月31日、バージョン4.0を発表し、その要件の大部分が2025年3月25日に有効となります。更新されたバージョンは、アカウントデータを保護し、以前のバージョン (3.2.1) で特定された脆弱な点を補強するための追加の技術的および運用上の要件が導入されています。要件6.4.2により基準が大幅に更新され、一部の組織はアプリケーションセキュリティを強化するために技術の導入を求められることになりました
PCI DSS 4.0 要件6.4.2とは
要件 6.4.2 は、標準の以前のバージョンにおける要件 6.6 を更新しています(画像 1)。
同基準のバージョン3.2.1では、Web アプリケーションファイアウォール (WAF) の使用が推奨され、ペネトレーションテストが認められていました。しかし、新バージョンでは2025年3月25日までに PCI DSS に準拠する必要がある組織はすべて、一般公開されている Web アプリケーションの前面に攻撃を検出してブロックできる WAF を配置することが義務付けられました。
要件6.4.2により、まだ導入されていない場合は WAF に追加の予算配分が必要となりますが、導入が容易ではない従来型の WAF ベンダーを選んだ場合、WAF の購入による影響がさらに広がる可能性があります。他の WAF では、DevSecOps チームが頻繁に誤検知をトリアージし、何千ものルールを調整しながらインサイトを抽出しようと試みる必要があるため、人員とリソースを増やす予算を確保しなければならない可能性が高くなります。しかし一番の問題は、多くの従来型の WAF が正当なトラフィックをブロックしたり、アプリケーションに不具合を生じさせたりすることで知られ、組織の収益や評判に悪影響をもたらしていることです。
WAF の使用を中断している組織が使用を再開する場合や、初めて WAF を導入する組織にとって、Fastly の Next-Gen WAF は要件 6.4.2 を満たすためのソリューションとして理想的です。
Fastly Next Gen WAF で要件6.4.2の課題を解決
要件6.4.2では、Fastly の Next-Gen WAF によって容易にクリアできる4つの最低要件が示されています。
アプローチの最低要件の定義 | ソリューション |
---|---|
一般公開されている Web アプリケーションの前面にインストールされ、Web ベースの攻撃を検出してブロックするように設定されている。 | Fastly の Next-Gen WAF は市場で最もデプロイの柔軟性が高く、アプリケーションが実行されるあらゆる場所を保護できます。 |
アクティブに実行され、該当する場合は最新の状態に更新されている | 自動的に更新されるように Fastly の Next-Gen WAF を設定し、常に最新の状態に維持することができます。 |
監査ログを生成する | Fastly の分析ツールを使用して、または SIEM や SOAR プラットフォームなどの DevOps ツールや DevSecOps ツールとの統合を通じて Next-Gen WAF のログを分析できます。 |
Web ベースの攻撃をブロックするか、アラートを生成して直ちに調査するように設定されている。 | Fastly の Next-Gen WAF は、ログ記録またはブロックモードで動作し、しきい値ベースのブロックアプローチを活用して、より迅速にブロックモードに移行します。 |
Fastly の Next-Gen WAF は6.4.2の最低要件をクリアし、アプリケーションや API、マイクロサービスを保護する高度な Web アプリケーション/API 保護 (WAAP) ソリューションを提供します。Next-Gen WAF は、OWASP トップ10に含まれるインジェクションスタイルの Web 攻撃からの保護 (監査人が確認する最低限の要件) に止まらず、クレデンシャルスタッフィングによるアカウント乗っ取り (ATO) や悪意のあるボット、API の不正使用などの高度な脅威にも対応できる単一の統合型ソリューションです。
要件6.4.2への準拠に備えて WAF を導入する組織は、Next-Gen WAF を採用することで、柔軟性と精度が高く、使いやすいアプリケーション・セキュリティ・ソリューションにシームレスに移行できます。
要件6.4.2に対応する柔軟な WAF を手に入れましょう
先進的な組織は柔軟性を要する複雑なテクノロジースタックを運用している一方、多くの従来型の WAF ベンダーの製品は画一的なアプローチを講じがちです。他のベンダーの製品は独自のニーズに合わせてカスタマイズするのが困難ですが、Next-Gen WAF は場所を問わず、ユーザーのニーズに合わせられます。ほぼすべての環境にデプロイ可能なうえ、人気の高い多数の DevOps ツールやセキュリティツールに統合し、独自のセキュリティニーズに合わせてカスタマイズできます。他の WAF の場合、組織は特定のアーキテクチャの要件下でしかデプロイできませんが、Next-Gen WAF ではその優れた柔軟性により、DevSecOps のパイプラインにサイロを生み出すことなくあらゆるスタックに統合することが可能です。