Watch Duty ロゴ

Watch Duty は、検証済みの情報源から山火事に関する正確でタイムリーな公共安全情報をリアルタイムで提供することを目的として2021年に創設されました。2023年から2024年にかけて、アプリベースのサービスは年間アクティブユーザー数が190万人から720万人に増加し、ページビュー数は1億1,500万から5億1,200万へと4倍になりました。2024年9月のカリフォルニアの山火事の際、Watch Duty は Apple Store で無料アプリのナンバーワンでした。このサービスは山火事の影響を受けた地域の住民にとって非常に重要であったため、創設者の John Mills 氏と David Merritt 氏はホワイトハウスに招待され、災害レスポンスにおける彼らの仕事の役割について話し合いました。Watch Duty は 501(c)(3) の非営利・非政府組織です。

www.watchduty.org
業種 : 非営利団体
__所在地 : __ 北米
__顧客開始年 : __ 2024 年


主な利用機能
コンテンツ配信
Next-Gen WAF


重要なポイント

  • Watch Duty は災害時のコミュニケーションのギャップを埋める重要なサービスを提供しています

  • 同プラットフォームは、Fastly のスケーラブルで信頼性の高いインフラストラクチャを活用することで、緊急時の大規模なトラフィックスパイクに対処しています

  • Fastly との提携によって、Watch Duty は実用的な災害情報を配信するというコアミッションに集中できます

  • Fastly のキャッシュと信頼性により、Watch Duty は緊急時でも頼れるツールとなっています


Watch Duty Fastly活用してカリフォルニアの山火事の際に1分あたり数百万件のリクエストを管理

課題

Watch Duty の CEO 兼共同創設者である John Mills 氏は、自身の問題を解決するためにこのサービスを開始しました。北カリフォルニアの森でオフグリッド生活をしていた彼は、自分の地域の山火事に関する情報が不足していることを直接体験しました。現役および退職した消防士、通信指令員、救急隊員などの訓練を受けたボランティアの協力を得て、Watch Duty はカリフォルニア州の4つの郡で火災レポートの作成を開始しました。現在、Watch Duty はハワイを含む22州で利用可能であり、さらに展開を続けています。これを受けて、Watch Duty の CTO 兼共同創設者である David Merritt 氏は、より大規模なエンジニアリングオペレーションを構築し、トラフィックの増加に対応できるインフラストラクチャリソースを確保することに注力しています。

ソリューション

Watch Duty は、非営利団体やオープンソースプロジェクトに無料サービスを提供する Fast Forward プログラムについて Fastly のスタッフと話をしました。「Fastly のサービスを調べ始めたとき、コンプライアンスと WAF の観点からだけでなく、より高性能なコンテンツ配信ネットワークとしても、これらのソリューションがいかに強力であるかを実感しました」と Merritt 氏は語ります。災害に特化したサービスである Watch Duty はトラフィックが急増しており、最新の情報を配信する必要があります。「すべてをキャッシュしたいのですが、失効済みデータを提供することは許されません」と Merritt 氏は言います。「他のコンテンツ配信ネットワークソリューションでは限界に達していたため、Fast Forward は素晴らしいチャンスだと思いました。」

Watch Duty は Fastly へのオンボーディングを終えた直後に再びテストを受けました。Merritt 氏によると、「ロサンゼルスの山火事が発生する前に、DNS とバックエンドの間に VCL レイヤーを設定できたのは本当に幸運でした。」2025年1月には月間平均ユーザー数は1,000万人に急増し、トラフィックはサービスが過去に経験した量の15倍となり、Watch Duty には1秒あたり最大100,000件のリクエストが殺到しました。「あのとき、すべてのバックエンドサービスにキャッシュがあって本当によかったです。そうでなければ間違いなくダウンしていたでしょうから」と Merritt 氏は回想します。

ダウンタイムなしで過去のトラフィックスパイクに対応

ロサンゼルスの人口が非常に多いことを考慮し、Watch Duty チームは記録的なトラフィックに直面することを予測していました。彼らの最優先事項は、バックエンドへのトラフィックを削減することでした。「Fastly を実装することにより、バックエンドへのトラフィックが大幅に削減されました。キャッシュヒット率は85%で、トラフィックの60~70%以上がキャッシュ可能でした」と Merritt 氏は述べました。Watch Duty で一番怖いのは何かというと、「ロサンゼルス郡が意図したよりもはるかに大きなグループに誤って緊急アラートを送信したため、ロサンゼルス地域で Watch Duty を使用しているすべての人が、まったく同じ時間に携帯電話を手に取ったのです。毎秒100,000リクエスト、1分あたり数百万リクエストの状態で、バックエンドには毎秒15,000~20,000のリクエストが届きました。これは多いですが、これまでに処理したことのない量ではありませんでした」と Merritt 氏は述べました。

Watch Duty は、ロサンゼルスの山火事の間、サービス停止は一切なく、速度低下はわずか1時間のみで、ユーザーに利用可能な状態を維持しました。「我々は100%稼働状態である必要があります」と CEO の Mills 氏は言います。「危機に合ったとき、人々は私たちを頼りにしています。それが1番重要なことです。」ユーザーが自信の安全のために行動を起こすには、読み込みが速く、かつ完全に最新のコンテンツが必要です。「私たちのデータは非常にキャッシュ可能ですが、非常に短い有効期限 (TTL) と非常に高速なパージが必要です。これは Fastly が提供するものと完璧に合致します」と Mills 氏は述べました。「Fastly が当社のインフラストラクチャの重要な部分を占めていなければ、これを実現することはできませんでした。」

Fastly の Next-Gen WAF でスクレイパートラフィックを削減

LA の山火事に対する重要なスケーリングの後、Watch Duty チームは Next-Gen WAF の機能を詳しく調査し、予期しない発見をしました。「私たちは、SOC 2 コンプライアンスのために WAF の統合から始めました。それはやりたいことというより、やらなければならないから義務的にやったことでした」と Mills 氏は言います。「しかし WAF が導入されると、その価値は明らかになりました。」悪意のある人物は盗んだクレジットカード番号をアプリの寄付フォームでテストしており、チームは Watch Duty のデータを営利目的で利用したい他者によってサービスがスクレイピングされていることを発見しました。Fastly の Next-Gen WAF がこれらの悪質な行為者をブロックしてくれたため、Watch Duty はコンテンツの信頼性と高い整合性を維持しています。」

エッジに移動して応答性をさらに向上

CTO の Merritt 氏は、Watch Duty がさらに多くのロジックをエッジに移行することを楽しみにしていると言います。「終了時にコンテンツを変更できるようにする必要があります。Compute のようなツールがあれば、アプリケーションレベルの変更が非常に簡単になります」と彼は言い添えました。「地理空間資産の認可、フィルタリング、ビジネスロジックはすべて、Compute を使用することで実現されます。」Watch Duty は、Fastly のコンテンツ配信ネットワークと Compute の両方で動作する大規模オブジェクト向けの S3 互換性ストレージソリューションである Fastly の Object Storage の利用を増やすことを計画しています。

重要なポイント

Watch Duty は、他にはない重要なニーズを満たすために作成され、またたく間に災害時のコミュニケーションに不可欠なツールとして普及しています。同様に、Watch Duty は、他のサービスでは提供できないスケーリング能力、信頼性、キャッシュインフラストラクチャを求めて Fastly を選択しました。「Fastly のおかげで、私たちは本当に得意とする実用的な災害情報の提供に集中できるようになりました」と Merritt 氏は語りました。「Fastly と連携することで、次の大きな災害が発生した際のトラフィックスパイクにおいても信頼性を確保できるという安心感があります。」

詳細

Check Our Fastly's WAF

「Fastly のパージと Next-Gen WAF は、Watch Duty にとって絶対的な違いを生み出します」

David Merritt 氏
CTO 兼共同創設者



「Fastly のコンテンツ配信ネットワーク機能は、LA の山火事の際に私たちのシステムで発生した大規模な並列読み込みに対応するために、絶対に欠かせないものでした」

David Merritt 氏
CTO 兼共同創設者



「ロサンゼルスの山火事の際、Fastly の信頼性を最も証明したものの一つは、他のすべてが機能不全に陥ったときにも稼働し続けたことです。初期対応者、タンカーのパイロット、そして小さなおばあさんから、Watch Duty がそこにあることに感謝する手紙が届きます」

David Merritt 氏
CTO 兼共同創設者



「ロサンゼルスの山火事は、Watch Duty の未来像を示してくれました。そして、Fastly は私たちの未来の一部です」

David Merritt 氏
CTO 兼共同創設者

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