IBC で最先端の放送事業者のニーズに応えるソリューションを提案

Fastly は今週、アムステルダムで開催される国際放送会議 (IBC) に参加します。IBC はメディアテクノロジー分野における世界最大級のイベントのひとつであり、オンライン放送事業者が国際市場で勝ち抜くために何が必要かを企業やジャーナリストと討議する予定です。

オンライン放送を巡る状況は目まぐるしく変化しています。最先端のコンテンツプロバイダーは、多くの国に分散する大勢の視聴者に対し、低レイテンシでサービスを提供する必要があります。コンテンツを視聴する方法としてストリーミングが最も般的になった今、最先端の放送事業者はスケーラビリティ、レジリエンス、セキュリティの確保に注力する必要があります。

1. スケーラブルなストリーミング

オンラインコンテンツを好む視聴者は増え続けています。Nielsenよると、昨年、ストリーミングサービスの視聴時間が23%伸びたのに対し、ケーブルテレビの視聴時間は9%減少し、史上初めてストリーミングサービスの視聴時間がケーブルテレビの視聴時間を超えました。

この変化には大きな課題が伴います。優れたユーザーエクスペリエンスを実現するには、レイテンシの少ない配信、適切な解像度の画質、変化するニーズに対応できる能力が必要です。例えば、2021年1月の Friends of Amstel コンサートは、コロナ禍という状況を鑑み、完全にデジタル配信で実施されました。その結果、コンサートの同時視聴者数はピーク時に75万人に達し、合計視聴者数は170万人に上りました。

迅速にスケーリングができるか否かは、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) の能力にかかっています。豊富な実績があり、「CustomersChoice」に選ばれるなど、業界での評価も高い Fastly なら、視聴者のニーズにも簡単に対応できます。

2. グローバルなレジリエンス

優れたユーザーエクスペリエンスを提供するということは、局地的な帯域の輻輳、グローバル規模のインフラ攻撃、予期せぬリクエストの急増に直面しながらも、信頼性の高いコンテンツ配信を継続できることを意味します。レジリエンスの実現には冗長性が必要なため、複数の CDN に接続することでレジリエンスの高い配信を低コストで実現している最先端の放送事業者が増えています。10年以上にわたって多くの世界最大規模のニュースサービスやエンターテイメント企業のコンテンツ配信を支えてきた Fastly は、マルチ CDN のあらゆる側面に精通しており、可用性や可観測性、レジリエンスの向上に役立つ実践的なアドバイスを提供します。

マルチ CDN の配信アーキテクチャを導入する上で重要な点は、配信の時点でベストな CDN に効率的にコンテンツをルーティングできるようにすることですが、最先端の放送事業者にとってそれぞれ「ベスト」の定義が異なる可能性があることから、これは難しい課題を提示しています。低レイテンシ、高帯域幅、費用対効果など、放送事業者によって優先すべき要因が異なる場合があるためです。Fastly が5年前にリリースしたメディアシールドを使うことで、コンテンツプロバイダーは効果的かつ効率的にマルチ CDN のデプロイをコントロールできるだけでなく、総保有コストを削減し、ユーザー体感品質 (QoE) に対する可視性を取り戻すこともできます。

3. コンテンツストリーミングにおけるセキュリティ

放送事業者は多くの点でテクノロジー企業としての側面を合わせ持つようになり、作成するアセットを保護する必要があります。一般的な脅威としては、コンテンツの著作権侵害行為に加えて、ストリーミング媒体やグレーマーケットに起因するセキュリティ問題もあります。例えば、正当なユーザーになりすましたボットや自動化フレームワークによるサービスのスクレイピングなどの不正な自動化が挙げられます。

そうした攻撃から防御することは可能です。最初のログインと CAPTCHA チェックを経た上でトークン認証を行うことで、デバイスのユーザーが確実に本物の人間であることを確認できます。また次世代フォレンジックウォーターマークにより、デジタル的に保護されたコンテンツを迅速に制作できるようになり、ポストプロダクションの段階における計算集約型の動画処理を可能にします。さらに VPN 検出によって、コンテンツを視聴できる地域を、ライセンスが有効な地域のみに制限することができます。

放送事業者は、インフラのどの部分に投資すべきかを理解し、セキュリティテクノロジーの導入を容易にできるパートナーを選ぶ必要があります。Fastly にぜひお任せください。

IBC でお会いしましょう!

Fastly は、イベントやエンターテイメントコンテンツのグローバルで大規模なライブストリーミングやオンデマンド配信において、複数の大手放送事業者を支援してきた実績があります。Fastly は、お客様のイベントを成功に導くため、技術スタック全体にわたってさまざまなチームと連携し、数か月かけて準備を行います。そして、この記事でご紹介した重要な要素が、信頼性の高い記憶に残る視聴者体験の実現を左右することを身をもって学びました。

IBC で皆さまに会いできるのを楽しみにしています!

IBC 2022 | RAI Amsterdam戻る

Noel Penzer
International 部門、SVP
投稿日

この記事は4分で読めます

興味がおありですか?
エキスパートへのお問い合わせ
この投稿を共有する
Noel Penzer
International 部門、SVP

Noel Penzer は、世界中のお客様が高速かつ安全でスケーラブルなデジタル/オンラインエクスペリエンスをユーザーに提供できるようサービスの最適化をサポートし、Fastly のグローバルビジネスの拡大に大きく貢献しています。テクノロジー、メディア、コンテンツ業界で20年以上の経験を擁する Noel は、特にデジタル分野での経験が豊富です。また、スタートアップ企業から大企業に至るまで、さまざまな組織でビジネスマネージメントおよびビジネス開発に携わってきた実績があります。

Fastly試してみませんか ?

アカウントを作成してすぐにご利用いただけます。また、いつでもお気軽にお問い合わせください。