オープンウェブの力を引き出す : Fastly が ToS;DR のような組織をサポートする方法

Austin Spires

Sr. Director of Product Management

インターネットを少しでも長く使っている人なら、利用しているアプリや Web サイトの細かい文字が何らかの形であなたを利用していることを知っているでしょう。ただ、具体的な方法はわからないかもしれません。「同意する」をクリックするのは最も簡単なことのように思えますが、あなたは本当に何に同意したのか分かっているでしょうか?私たちが実際に何にサインしているのか、それを確認するために戦っている人がいたらいいと思いませんか?幸いなことに、私たちは Fastly のプログラムである Fast Forward のメンバーとして、インターネットを良くする組織を支援しています。

Terms of Service; Didn't Read (ToS;DR) をご紹介しましょう。この非営利プロジェクトは、利用規約やプライバシーポリシーをわかりやすい言葉に簡素化して評価することで、誰もが理解できるようにする取り組みを行っています。ToS;DR は、36,000人を超える登録寄稿者と毎月約500人のアクティブな寄稿者を擁し、開かれた法律情報という使命をインターネットならではの方法で達成するために、活動家の大規模なコミュニティを組織しています。

オープンソースの精神、透明性の向上、可視化は、このサイトを利用するすべての人に利益をもたらしています。ToS;DR は、透明性のあるユーザーの権利の公的記録として機能し、ユーザーにとっての非常に有効な味方となります。しかし、このようなインパクトには、規模を拡大するにつれて大きな課題が伴います。ToS;DR は、サービスを利用する際にサイトの利用規約を簡単に表示できる公開インデックスと、頻繁に使用されるブラウザ拡張機能、およびコミュニティへの寄稿や情報更新を可能にするツールを提供しています。ユーザーによる寄稿はシンプルなだけに、そのトレードオフとして、攻撃される可能性のある領域が増え、脆弱性が増すことになりかねません。

Fastly を利用する前は、ToS;DR は使用率が継続的に増加し、攻撃の急増に直面していました。TOS;DR の Lead Developer である Erik Hering は、「10分ごとにメモリ不足エラーのためにサーバーが強制終了されるのを確認し、とてもハラハラしていました」と述べています。「 (Fastlyに) 移行してから、稼働率が 100% に達しました。」このようなパフォーマンスやセキュリティの向上により、ToS;DR チームは、DDoS 攻撃への対処や規模拡大による課題の管理といったことよりも、インターネットの透明性という中核的なミッションに集中できるようになります。小規模なチームにとって、時間や開発サイクルを取り戻す能力は非常に貴重です。

稼働時間の向上、パフォーマンスの改善、セキュリティの強化により、インターネットは誰にとってもより良い場所になり、ToS;DR のような組織をサポートする Fastly のコミットメントは、単に技術的なソリューションを提供するだけにはとどまりません。私たちの Fast Forward プログラムは、規模拡大やセキュリティだけではなく、コミュニティやコミュニケーションにも重点を置いています。私たちは、日々インターネットをより良いものにしているすべての人たちから学び、つながり合うことを大切にしています。

ToS;DR の詳細については、ToS;DR の公開インデックスをご覧になり、ブラウザ拡張機能をダウンロードしてください。Web の改善に取り組んでいる公益団体のメンバーの方は、Fastly の Fast Forward プログラムでサポートする方法の詳細をご覧ください。