2017年第1半期 - 2半期

ネットワーク容量の増加


2017年第2四半期に、Fastly のエッジ容量が全体で13 Tbpsに達しました。これは、過去3か月間で30 %の増加を意味します。Fastly のチームは、さまざまなパートナーネットワークを通じた直接相互接続の展開、インターネットエクスチェンジポイントへの参加、 IP トランジット容量の拡大を積極的に続けています。東京 (NRT) POP では、BBIX エクスチェンジポイントでの相互接続容量を4倍に増やしました。


配信拠点 (POP)追加と拡張


Fastly は、ニューアーク (EWR) とシカゴ (MDW) に新たにPOP を追加しました (POP の名称は最寄りの空港コードを採用しています)。これにより、北米のエッジクラウド容量が大幅に増加しました。これらのロケーションでは、Fastly の新しい MegaPOP64設計が採用されており、25 Gbpsのキャッシュサーバーとのネイティブ接続、上流の IP トランジットプロバイダーおよびパートナーネットワークとの接続に100 Gbpsの高密度ポートを使用しています。また、新たに POP をヨハネスブルク (JNB) に開設し、アフリカ南部全域で Fastly が配信するサイトのレイテンシを削減し、パフォーマンスを向上させました。メルボルン (MEL) では POP のサイズを2倍に拡張し、赤道以南での取り組みを継続しています。詳細については、Altitude SF にて VP of Infrastructure の Tom Daly が行った Fastly のネットワーク構築に関する講演をご覧ください。


プロダクトリリース


This quarter we unveiled our edge cloud network, which empowers businesses to deliver consistently secure, fast, and personalized digital experiences. We introduced three new services on our platform: the Fastly Image Optimizer, Load Balancer, and Web Application Firewall (WAF).


イメージオプティマイザー


Fastly のイメージオプティマイザーにより、エンドユーザーに近いネットワークのエッジで画像を動的に変換し、インフラストラクチャのコストを削減しつつ、より優れたエクスペリエンスを顧客に提供できます。各画像につき高画質のバージョンを1つ保存するだけで、Fastly のイメージオプティマイザーが自動的にデバイスの種類、ブラウザ、位置情報などの重要な情報を検出し、オンデマンドで画像の適切なバリエーションを動的に作成します。使用開始の手引きなどの詳細については、イメージオプティマイザーのプレスリリースデータシートドキュメントデモサイトをご覧ください。


ロードバランサー


Fastly の Layer 7 ロードバランサーの使用により、瞬時のコンバージェンスとフェイルオーバーを確保しつつ、コンテンツに応じたルーティングの決定を定義できます。Dynamic Server 機能により、VCL のバージョン管理なしでも、プログラムでサーバーを追加、削除、変更できます。Fastly をグローバルサーバーロードバランサー (GSLB) として使用し、地理的に分散してデプロイされたインフラストラクチャにトラフィックをルーティングできます。また、ローカルサーバーロードバランサー (LSLB) として使用し、各データセンター内またはクラウドリージョン内でトラフィックをルーティングすることもできます。Fastly のロードバランサーの詳細については、Fastly のプロダクトページプレスリリースドキュメントをご覧ください。


Web アプリケーションファイアウォール (WAF)


Fastly の WAF は、OWASP Core Ruleset (3.0) のサードパーティのルールセット、Trustwave などの商用ソース、Fastly によって生成されたルールを使用します。Fastly の WAF はオリジントラフィックのみを処理するため、WAF を通じてすべてのトラフィックを送信する従来のサービスに比べてレイテンシを削減できます。また、即時の可視性を提供し、瞬時の設定が可能なため、ルールをリアルタイムで変更し、攻撃に対して効果的に対処できます。WAF の詳細については、Fastly のプロダクトページプレスリリースデータシートドキュメントをご覧ください。


機能リリース


VCL スニペット


VCL スニペットは、コントロールパネルまたは API でヘッダーやレスポンスなどの標準の設定オブジェクトを使用するシンプルさと、フルカスタム VCL を使用するパワーのギャップを埋めます。適切に行わないと設定の問題を引き起こすおそれのある、標準オブジェクトとカスタム VCL の混在やマッチングを避け、VCL の小さなチャンクを設定に挿入できるようになりました。これにより、機能の変更を小さく、ローカライズし、簡単に特定できる環境で Fastly の設定を簡単にカスタマイズできます。VCL スニペットの詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。


ログ記録のためのファイル暗号化


安全なツールを提供する継続的な取り組みとして、ディスクに書き込まれる前に PGP を使用してログファイルを暗号化する機能を用意しました。これにより、所定の秘密鍵にアクセスできるユーザーのみがログを閲覧できます。これは、Amazon S3、Rackspace の Cloud FilesFTPGoogle Cloud StorageOpenStack など、Fastly が使用するすべてのファイルベースのロガーに対してサポートされています。さらに、Amazon S3にログを記録する際にサーバー側の暗号化を有効にすることもできます。ログ暗号化機能の詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。


サロゲートキーパージの一括処理


キャッシュを効率的に無効化することは、Web サイトを高速に保つうえで非常に重要です。サロゲートキーヘッダーにより、キーでオブジェクトのグループを選択的にタグ付けし、そのキーを使用して複数のコンテンツを一度に消去できます。Fastly は今回、API またはコントロールパネルで複数のサロゲートキーパージを単一のパージコールとして一括処理できる機能の提供を開始しました。


コントロールパネルの更新


Fastly コントロールパネルの操作性を改善するため、以下の強化を行いました。



  • ホームページの刷新 : お客様のサービス全体における最新および重要なアクティビティが確認しやすくなりました。

  • 機能とフローの改善 : キャッシュ状態の確認、条件の管理、TLS 経由でのオリジンへの接続を含む複数の機能の強化を実施しました。

  • VCL インラインエディター : 外部ツールにアップロードまたはダウンロードすることなく、VCL ファイルを直接編集できます。この機能により、新しい VCL スニペット機能を使用してカスタム VCL編集することもできます。

  • パフォーマンスの改善 : リアルタイムダッシュボードグラフのパフォーマンスを改善し、データから迅速にインサイトを収集できるようになりました。


コントロールパネルに関する上記の機能強化やその他の強化の詳細については、Fastly の Web アプリケーションのリリースノートをご覧ください。


ビデオ機能の更新


マルチ DRM に対応


Fastly はマルチ DRM に対応する機能をリリースしました。これにより、DRM を Fastly の OTFP サービスによってパッケージ化されたビデオに動的に追加できます。新しいマルチ DRM 機能は、Apple FairPlay、Google Widevine、Microsoft PlayReady、Marlin DRM などの各プラットフォームに対応し、最も幅広く使用されているプラットフォームやデバイスでコンテンツを保護できます。この機能をお試しになりたい方は japan@fastly.com までお問い合わせください。


ダイナミック広告挿入のためのコンテンツの事前調整


新しいコンテンツの事前調整機能により、Fastly はパッケージング中にダイナミック広告を挿入するためのマニフェストファイルを自動的に生成し、そのマニフェストを Fastly のエッジクラウドにキャッシュできます。この機能は既存の広告ワークフローに統合され、コンテンツをより迅速に市場に配信できるように設計されています。詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。コンテンツの事前調整機能をお試しになりたい方は japan@fastly.com までお問い合わせください。


コミュニティの最新情報


イベント


Fastly の関係者による最新のトーク



Fastly がスポンサーを務める、または講演を行う今後のイベントの予定についてはイベントページをご覧ください。


Fastly がサポートしているオープンソースプロジェクトと非営利プロジェクト


Fastly では自社のサービスを提供することでオープンソースプロジェクトと非営利プロジェクトをサポートします。以下は Fastly がサービスの無償提供を開始したプロジェクトの例です。



Fastly のサービスが貢献できるオープンソースプロジェクトまたは非営利プロジェクトがある場合は community@fastly.com までご連絡ください。また、コミュニティフォーラムにアクセスして、 Fastly のエンジニアや Fastly の他のお客様に質問することもできます。

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