Fastly エッジクラウドプラットフォーム

革新的なデジタルソリューション

USA TODAY

ミリ秒の重み

ニュース速報が発生したとき、Google の SEO ランキングでは、最初に公開された記事が追跡され、優先的に検索結果の上位に表示される傾向があります。他社よりも早く記事を公開することは USA TODAY CO. のサイトへの将来的なトラフィックに大きく影響し、常に最新のコンテンツを提供することは USA TODAY Co. のビジネスにとって重要な要素です。

2017年まで、USA TODAY CO. はコンテンツ配信のニーズに対応するために別のソリューションを使用しており、そのソリューションは、コンテンツのパージに有効期限 (TTL) ベースのメソッドを使用していたため、ひとつのコンテンツをプッシュしてサイトに反映させるまでに45秒から90秒の時間を要しました。この間に他社が同じニュースを先に発表する可能性が十分にありました。USA TODAY Co. は現在、Fastly のエッジクラウドプラットフォームに自社の媒体を展開し、即時公開プラットフォームでいち早く記事を公開しています。このプラットフォームでは、Fastly の Instant Purge 機能が重要な役割を果たしています。これにより、USA TODAY CO. は平均150ミリ秒で世界中にコンテンツを公開できるようになりました。ほぼリアルタイムでのコンテンツ配信が可能となった USA TODAY CO. は、プロパティ全体でトラフィックとエンゲージメントが増加しました。また、Fastly のプラットフォームでは、オリジンサーバーにリクエストを送信する前にまずキャッシュ内でコンテンツを探します。これにより、USA TODAY CO. は送信コストを35%削減することができました。

エンゲージメントと日々のニュース速報の増加に伴い、大規模なトラフィックスパイクに対応する必要がありました。以前、USA TODAY CO. は DNS レイヤーでのロードバランシングに依存していたため、オリジン側でリソースを過剰にプロビジョニングする必要があり、チームが求めるきめ細かな制御と可視性を実現できませんでした。Fastly の導入後、USA TODAY CO. のエンジニアは Edge DictionaryVCL スニペット、バックエンドのヘルスチェックを使用してカスタム・ロードバランシング・ソリューションを構築しました。これにより、リクエストをすべてのバックエンドに均等にロードバランシングすることや、CI/CD パイプラインや Fastly API を使用してバランスを0〜100に重み付けすることが可能になりました。DNS レコードの有効期限 (TTL) が変更されるのを待つ必要も、大規模なトラフィックに対応するために無駄なリソースを常時維持する必要もなくなりました。現在、USA TODAY CO. は必要に応じて各地域間のトラフィックの流れを制御することができます。

どれほど早くコンテンツを作成し、その結果生じるトラフィックに対応可能なインフラストラクチャを用意しても、見出しがすぐに読み込まれなければ意味がありません。USA TODAY CO. は速度とパフォーマンスに対するユーザーの期待を熟知しており、卓越したエクスペリエンスの構築に誇りを持っています。そして、それを支えているのが Fastly の超高性能グローバルネットワークです。2020年初頭に米国のすべての主要ニュースサイトを対象として実施された SpeedCurve のテストにおいて、USA Today は「最速」の評価を獲得しました。USA Today のサイトは0.48秒の LCP (Largest Contentful Paint、ビューポート内の最大のコンテンツ要素が表示されるまでの経過時間の指標) を達成し、4秒未満**で Visually Complete (Web ページの表示領域内のすべての要素が100%読み込まれた瞬間) に到達しました。

*2019年12月31日現在
**2020年6月10日現在

開発者の手にパワーを

Fastly へ移行する前、USA TODAY Co. の開発者は設定変更をデプロイしたあと、以前の配信プロバイダーのネットワーク全体にその設定変更が反映されるのを待つ必要がありました。場合によっては、USA TODAY Co. のチームが自ら設定を変更する権限を持たず、以前のプロバイダーを経由しなければ設定を変更できないこともありました。ステージング環境に変更をデプロイするのに30分かかり、本番環境向けに変更が承認されてからデプロイされてサイトに反映されるまでにさらに30~45分かかっていました。最低でも60分というこのターンアラウンドタイムは、設定変更の修正やロールバック、デバッグが必要な場合はさらに長くなりました。

そこで USA TODAY CO. は Fastly を導入し、自社の開発者が自社の設定に直接アクセスし、コントロールできるようになりました。設定の変更は5秒以内に反映されるようになりました。これは従来のプラットフォームと比較して98.86%の改善です。この新しい権限体系により、USA TODAY CO. のチームは以下を実現することができました。

  • VCL、Edge Dictionary、スニペット、ACL を活用し、細かな制御が可能な独自のインタラクションを構築

  • 各チームが他チームとの競合を心配することなくコードの変更をプッシュできるようにワークフローを合理化

  • Fastly API や Terraform を使用して Edge Dictionary を管理し、VCL スニペットを使用してエッジでのリダイレクトを管理することで、セルフサービスを実践

国民が最も必要なときに地域支援のためのソリューションを構築

COVID-19 パンデミック初期、USA TODAY CO. は supportlocal.usatoday.com を立ち上げました。このサイトでは、訪問者が後日利用可能な地元のレストランやショップのギフトカードを購入するためのもので、全国の中小企業に資金の流入をもたらしました。

USA TODAY CO. の開発者は、Fastly が提供するプロダクト構築用の標準ボイラープレートサービスを活用したことで、このサイトをわずか48時間以内に立ち上げることができました。この効率性により、ゼロから何度も作り直したり、他のプロダクトの断片をつなぎ合わせて急ごしらえのサービスを作ったりする必要はありませんでした。

サイトを公開してからわずか数日で1日あたり9万以上のページビューを記録し、5,000社を超える中小企業が参加登録を行っており、その数は増加し続けています。

大規模なイノベーションのための自由度とツール

USA TODAY CO. の開発チームは、常に自社のサイトやアプリを改善する方法について考えをめぐらせています。そのため、Fastly が頻繁に市場に投入する新機能をベータテストする機会を心待ちにしています。Fastly TLS、WAF API、デバイス検出など、USA TODAY CO. はこれらの機能を初期から実験してきたエッジの先駆者です。Fastly のサーバーレスコンピューティング環境である Compute@Edge は次世代のフロンティアであり、USA TODAY CO. のチームもその可能性に期待を寄せています。

また、USA TODAY CO. は、画像をエッジで高速に変換して配信する Fastly 製品である Image Optimization (IO) もいち早く採用しました。USA TODAY CO. は IO を採用する前、各画像の複数のクロップ画像やバージョンを物理的に保管し、それらを従来のコンテンツ配信ネットワークで配信していました。また、トリミングの変更を行うには、その変更が USA TODAY CO. のコンテンツ管理システムでサポートされていること、API 層を通じてエンドユーザーに渡されていることを確認する必要がありました。

Fastly IO は、単一のアセットをエッジで保存し、定義されたクロップ内の複数の USA TODAY CO. パブリケーションに配信することで、この問題を解決することができました。これにより、コストの削減とユーザーエクスペリエンスの改善を同時に実現しました。

また、USA TODAY CO. の広告収益の要となる動画も Fastly に統合されました。この移行により、チームは動画の画質を制御し、単一の場所からエンドユーザーにさまざまなバリエーションの動画コンテンツを提供できるようになりました。

Fastly を通じてメディアアセットを配信することにより、USA TODAY CO. は劇的な効率化と大幅なコスト削減を達成し、業界で最も高パフォーマンスなニュースプラットフォームを目指しています。

開発者には完全に見えて、ユーザーには全く見えないセキュリティ

USA TODAY CO. は組織的なデジタルトランスフォーメーションの取り組みの一環として、オンラインセキュリティをエッジへ移行することに決めました。USA TODAY CO. の開発者たちはすでに Fastly によるコンテンツ配信を利用していたため、Fastly の Web アプリケーションファイアウォール (WAF) を使ってデジタル資産を保護するという取り組みには相乗効果がありました。

トラフィックに対する完全な可視性を提供する Fastly の WAF は USA TODAY CO. のチームに大きなメリットをもたらしました。Fastly は SumoLogicBigQuery と連携しているため、USA TODAY CO. の開発者はトラフィックデータの可視化と分析をシームレスに行うことができます。このデータによりセキュリティチームは新たな悪意あるシグネチャを特定し、それを WAF のチューニングに活用して、USA TODAY CO. のプロダクトをさらに安全にすることができます。

しかし、おそらく最も重要なのは、USA TODAY Co.のユーザーが、自分たちとその情報を保護するために舞台裏で何が行われているのかをまったく気づかずにいられるという事実です。ユーザーはレイテンシの問題を感じることもなく、セキュリティアラートを受け取ることもありません。ユーザーエクスペリエンスに影響はなく、それこそが本来あるべき姿なのです。

ニュースの新時代を牽引

革新的なデジタルパブリッシングの世界では、USA TODAY CO. が基準を確立しています。Fastly を活用することで、USA TODAY CO. のチームは最新のヘッドラインを即座に配信し、ニュース速報時の大規模なトラフィックにも対応できるようになりました。また、パイプラインの大幅な効率化やエンドツーエンドのエクスペリエンスも実現しています。これにより、読者はニュースが発生した瞬間に必要な情報へ確実にアクセスすることができるため、USA TODAY CO. は世界規模と地域規模の両方で業界をリードし続けることができます。