過去3か月間にわたり、Fastly はさまざまなトランジット拡張や新しいパブリック/プライベート相互接続の手配により、ネットワーク容量を40 %向上させました。現在、Fastly の POP は北米とアジアの Equinix Exchange、ロンドンの LONAP、日本の BBIX、オーストラリア全土の Megaport と WAIX、サンパウロの IX.br の既存のロケーションに加えて、アムステルダム (AMS-IX)、ボストン (BOSIX)、トロント (TORIX) のインターネットエクスチェンジポイント (IXP) に接続しています。
AMS-IX は、Fastly ネットワーク初の100GbE ポートのロケーションとして注目に値し、これによりハードウェアのリソースを最大限に活用できます (テクノロジーの観点からも非常に優れています)。
Fastly のネットワークチームは、背中に Fastly の ANS番号「ASN54113」が書かれた Fastly を象徴する赤のシャツを着用し、シカゴの NANOG に出席しました。Fastly のピアリングに関するポリシーの詳細については https://www.fastly.com/jp/peering、ピアリングのフットプリントについては PeeringDB (http://as54113.peeringdb.com/) をご覧ください。
今四半期、Fastly は米国全土のキャッシュサーバーのフットプリントの拡張に注力しました。アトランタ、ダラス、シカゴ、ニューヨーク、バージニア、ロサンゼルスでは、新しいハードウェアを導入してアップグレードされ、Fastly で最もトラフィックが多いこれらのロケーションでキャッシュ容量を増やしました。
Fastly のカナダ生まれのネットワークおよびデータセンターチームのメンバーの後押しを受け、Why-Why-Zed (YYZ) POP をトロントに立ち上げることで、カナダに進出しました。これにより、カナダと米国の国境付近のトラフィックのレイテンシが低減され、パフォーマンスが向上しました。また、マサチューセッツ州とニューハンプシャー州在住のインフラチームも、ボストンに新しい POP を立ち上げることで、地域の難題に挑みました。
ヨーロッパでは、ロンドンのデータセンターの1つでキャッシュサーバーの容量を倍増し、アムステルダムのサーバーにキャッシュドライブのアップグレードをインストールしました。サーバーとドライブが増えたことで、ヨーロッパにおけるフットプリント全体でキャッシュ率が向上しました。
最後に、ステータスページで発表したように、アラブ首長国連邦のドバイで新しい POP (POP コード FJR) が7月に開設される予定です。これは東欧と中東におけるパフォーマンスを向上させる戦略的な拠点となります。
Drupal の新しいキャッシュタグを利用し、特定のキャッシュタグに基づいてキャッシュを無効化できる、新しい Drupal 8モジュールを導入しました。Fastly 8.x モジュールでは、Drupal コアの CacheTagsInValidatorInterface を使用して、特定のキャッシュタグを消去し、そのキャッシュタグに関連付けられたすべてのコンテンツを無効化できます。また、Drupal 7x に追加のバグ修正とコミュニティパッチを適用しました。
Heroku アドオン統合の複数のメジャーアップデートを先日リリースしました。Heroku のお客様は、シングルサインオン (SSO) を介して Heroku のダッシュボード内でアクセスできる Fastly UI をすべて利用できるようになりました。また、Heroku の強力なコマンドラインインターフェイス (CLI) 用の新しいプラグイン Heroku-Fastly も公開しました。Heroku ツールベルト用の CLI プラグインの初期リリースには、Fastly に登録されたカスタムドメインの TLS プロビジョニングとパージの2つのコマンドが含まれています。
トラフィックがそれほど多くないサイトをホストしている開発者により良いサービスを提供するために、100 GBのデータ転送量と100万件のリクエストが含まれる月額25 USDのプランを用意しました。これは、Fastly が提供する中で最も低価格のプランです。さらに、「Faster」またはそれ以上のレベルの Heroku アドオン料金プランに、1つ以上の TLS ドメインが含まれるようになりました。
Magento 2用の Fastly の拡張機能を Fastly の GitHub ページと Magento Marketplace で入手できるようになりました。Magento 1の拡張機能を Magento 2プラットフォーム用に書き換えるために、再び Varnish と Magento に関する深い専門知識を有するシステムインテグレーター Phoenix Media と提携しました。これにより、お客様はサロゲートキー、GeoIP、暗号拡張機能、オリジンシールドなどの Fastly 固有の機能を利用できます。
監査ログに API 経由でアクセスできるようになりました。これにより、どのような変更が、いつ、誰によって行われたかを含め、サービスに対する変更を追跡できます。監査ログは、設定の保護、モニタリングの改善、異常な動作が発生した際のトラブルシューティングとデバッグの改善にも役立ちます。現時点では、API を介してのみ監査ログにアクセスできます。サポートされている監査ログイベントの完全なリストについては、API ドキュメントをご覧ください。
現在、ユーザーレベルの API トークンは限定提供版 (Limited Availability) で、API 経由でアクセスできます。トークンは、サービスと対話することが許可されているユーザーとアプリケーションの一意の認証識別子です。トークンは単一のサービスに対してスコープを設定し、パージ機能へのアクセスを制限できるため、Fastly API にアクセスして使用するユーザーをより詳細にコントロールし、可視化できます。また、1人のユーザーが複数のトークンを持つことができます。これにより、サービスをオフラインにしたり、他の API 統合を更新せずに、トークンをローテーションまたは取り消すことができます。ユーザーレベルの API トークンの詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。
Fastly の Edge Access Control List (ACL) は一般公開版 (General Availability) です。エッジファミリーに新たに追加されたこの機能により、Fastly の設定バージョンをインクリメントすることなく、プログラムを使用して ACL を作成、更新、削除できます。詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。
IPv6のサポートは限定提供版 (Limited Availability) です。IPv6は、IPv4アドレスの枯渇という長い間起こることが予想されていた問題に対処するために IETF によって開発されたプロトコルで、最終的に IPv4を置き換えるように設計されています。また、IPv6には、モバイルネットワークでのパフォーマンスの向上など、IPv4と比較して多くの機能が強化がされています。この限定提供版プログラムへのご登録に興味をお持ちの方は、ご使用のアカウントで有効にするために support@fastly.com までメールでお問い合わせください。
Fastly の2要素認証 (2FA) は一般公開版 (General Availability) です。全社を対象にこの機能のオンとオフを切り替えることができ、この設定を会社レベルと個人レベルで適用できるようになりました。個人のユーザーはこの設定が行われないと Fastly にログインできなくなるため、サポートとモニタリングにかかる時間が大幅に削減されます。詳細についてはこちらのドキュメントをご覧ください。
Fastly の HTTP/2 限定提供版 (Limited Availability) プログラムを開始します。Fastly にこのプロトコルが実装されることで、すべての標準機能のほか、サーバープッシュを含む以下のオプションがサポートされます。
登録方法の詳細については、Fastly の HTTP/2の最新情報に関するブログをご覧ください。
今年の2月に、Fastly は TLS 1.0と TLS 1.1に関する廃止計画の改定を発表しました。その計画の一環として、より厳格なセキュリティ要件の適用をご希望のお客様に、残りのネットワークに対して計画済みの廃止スケジュールに先立ち、TLS 1.2プロトコルを介した TLS 接続のみをサポートするホストに移行する機会をご用意することをお約束しました。有料の TLS オプションを購入されたお客様につきましては、それらの TLS 1.2のみをサポートするホストへの移行をリクエストできるようになりました。詳細については Fastly の最新のブログをご覧ください。
OTFP ビデオ再検証機能をリリースしました。有効期限 (TTL) が切れたときに再パッケージ化される代わりに、304が返されます。これは、ETag 検証とも呼ばれます。これにより、オリジンのエグレストラフィックとミッドグレストラフィックが削減され、期限切れのオブジェクトの最初の1バイトが到着するまでの時間 (Time To First Byte: TTFB) が短縮されるため、視聴体験が改善されます。
Fastly は Wowza とビデオ配信におけるテクノロジーアライアンスパートナーの契約を提携しました。Wowza の堅牢なトランスコーディング機能と Fastly のセキュアな配信を組み合わせることで、お客様がライブストリーミングのワークフローを簡略化するのをサポートする一方で、優れた視聴体験を実現します。このパートナーシップの詳細については Wowza のブログ記事をご覧ください。
OTFP プロダクトの説明、利用可能な機能、その他の有用な情報を含む、オンラインビデオストリーミング向けの OTFP プロダクト関連のガイドやチュートリアルを提供する専用スペースを新たに設けました。
今四半期、Fastly は以下のイベントに参加しました。
Fastly のエンジニアは他にも CraftConf、QCon、Software Architecture Conference、OSCON、ACSC、RenderConf、Interop、SRECon、Global Peering Forum などで講演を行いました。
Fastly が参加した会議や、今後参加予定の会議についてはイベントページをご覧ください。
Fastly では、自社のサービスを無償提供することでオープンソースプロジェクトをサポートしています。以下は Fastly がサービスの無償提供を開始したプロジェクトの例です。
Fastly のサービスを利用できるオープンソースプロジェクトがある場合は、community@fastly.com までご連絡ください。また、コミュニティフォーラムにアクセスして、Fastly のエンジニアや Fastly の他のお客様に質問することもできます。