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Fastly で MCP サーバーを保護する方法

Ameet Bharwani

スタッフセールスエンジニア、Fastly

David King

セキュリティ部門 グループ・プロダクト・マーケティング・マネージャー

組織が AI エージェントやエージェント型ワークフローを急速に導入する中、Model Context Protocol (MCP) サーバーは、AI モデルとエンタープライズシステムをつなぐ基礎的な統合レイヤーとなりつつあります。これらは開発を加速し、ツールの統合を簡素化する一方で、新たな種類のセキュリティ上の課題をもたらします。MCP トラフィックは一般的に確定的で範囲が限定されている従来の API トラフィックとは異なり、動的なツールの検出、自然言語によるインタラクション、信頼境界を越えたオーケストレーションを可能にします。これらの特性は攻撃対象領域を拡大させるため、従来の API 保護の枠を超えたセキュリティコントロールが必要となります。

ある世界的な大手のパブリッシャーから Fastly に対し、AI エージェントとリアルタイムの金融データおよびツールを接続する MCP サーバーのバックボーンのセキュリティ確保について支援の依頼があったとき、Fastly のチームは即座に行動を開始し、どの組織でもそのアーキテクチャに倣って自社を保護できるプロトタイプを構築しました。以下では、そのプロセスと達成された成果の概要を説明し、自社の MCP 環境のセキュリティ確保に取り組む組織向けの実用的な参考情報を提供します。

Fastly MCP 保護プロトタイプ

MCP サーバーを保護するため、Fastly のプロトタイプは以下の3つの主な要件に従う必要がありました。

  • AI 特有の攻撃ベクトルの検出と軽減 – MCP サーバーを対象とした OWASP および AI 特有の攻撃を軽減する必要があります

  • 本番環境スケールのパフォーマンスを確保する – 100 ms 未満のレイテンシが必須であり、ソリューションは少なくとも100 Mbps のスループットを処理できる必要があります

  • 認証の複雑性を許容 – IP ベース、トークンベース、および mTLS 認証モデルの組み合わせを誤検知なしで許可する必要があります

これらの要件に対応するため、プロトタイプでは Fastly の複数の既存機能が持つ柔軟性とカスタマイズ性を組み合わせました。独自の実装の詳細についてはここでは触れませんが (ただし、お客様の組織が同様のセキュリティ成果を個別に再現できるよう喜んで支援いたします)、これらの各ソリューションは、お客様の MCP サーバーにさらなる保護レイヤーを提供しました。

顧客の要件を解決するために、プロトタイプでこれらをどのように組み合わせたかを以下、ご紹介します。

  • Fastly のグローバルネットワークは、578 Tbps を超えるグローバル容量とパフォーマンスのメリットを提供し、お客様がネットワークに入った際にカスタムトラフィックロジックを実装できるようにします。この設定の柔軟性により、MCP トラフィックが Fastly のネットワークに到達した際、意図したとおりにルールを実装して xml などの予期しないコンテンツタイプを自動的にブロックし、HTTP メソッドを制限することができました。

  • Fastly Bot Management は MCP サーバーに向かう自動化トラフィックに対する可視性を提供し、望ましくない自動化クライアント、不正なフィンガープリントを持つボット、一般的な悪意のあるボットトラフィックをブロックするルールを作成できます。

  • Fastly Next-Gen WAF は、OWASP 攻撃や、エンコードされたプロンプトインジェクション、ジェイルブレイクフレーズといった LLM 固有の攻撃を軽減する機能を提供します。このプロトタイプは、レート制限機能を利用して、期待される基準を超えた IP または API キーに対するポリシーを組み込みます。

  • Fastly Media Shield は、すべての MCP サーバートラフィックが最終的にオリジンに向かう前のアンカーとして機能する Fastly POP を指定します。これによりプロトタイプは、高コストなマルチラウンドトリップ・ハンドシェイクに必要な時間を短縮することで接続を高速化しながら、オリジンの負荷を軽減できます。

主な成果

お客様の MCP サーバーを保護するためにこれら4つのソリューションを導入・調整した上で、チームが10週間のトライアルを実施してお客様の要件に対する評価を行ったところ、その要件を大幅に上回る結果となりました。

要件

希望のメトリクス

結果

レイテンシ (平均)

100 ms 未満

50 ms 未満

アップロードスループット

100 Mbps

達成済み

最大ペイロードサイズ

200 MB 以上

タイムアウトなしで500 MB 以上

認証の柔軟性

IP ベース、トークンベース、および mTLS モデルの受け入れ

達成済み

AI インフラストラクチャ向け Fastly

Fastly のプラットフォームは、パフォーマンスとセキュリティの共存が不可欠なエッジ向け専用に構築されているため、リクエストパスにおいて独自のポジションを確立し、AI エージェントのインフラストラクチャの保護と高速化を実現します。

  • 妥協のないパフォーマンス: 検査によるレイテンシの影響は無視できるほど小さく、Fastly のグローバルスケールとレジリエンスにより AI エージェントのパフォーマンスは維持されます。

  • プログラマブルセキュリティ: ネットワークおよび Next-Gen WAF ルールは、MCP やエージェント型トラフィックの新しいパターンに合わせて調整できます。

  • リアルタイムの可視性: セキュリティチームは、バッチログのエクスポートを待つことなく、ほぼリアルタイムですべてを把握できます。

  • AI ネイティブの脅威緩和: プロンプトインジェクション、ツールの悪用、ボットによる列挙に対するポリシーを簡単に作成し、標準で提供される OWASP スタイルの攻撃保護と組み合わせることができます。

AI や関連技術の導入が進む中、Fastly の MCP サーバー保護プロトタイプは、企業がリスクを増大させることなく自信を持って新技術を導入できるようにするべく、Fastly がどのように支援できるかを示す一例に過ぎません。プロトタイプの詳細について、または AI 時代のビジネスを私たちがどのように支援できるかについてご興味がございましたら、気軽にお問い合わせください

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