スウェーデンに本拠地を置く Storytel は、オーディオブックと eブックのストリーミングサービスを展開しています。主力の北欧市場から事業を拡大し、今では200万人を超える世界中のサブスクライバーに「豊富な作品の中から好きなストーリーをいつどこでも楽しめるサービス」を提供しています。50万冊以上 (さらに増加中) もの作品を提供する同社では、誰もが素晴らしいストーリーを時間や場所を問わず共有して楽しめるサービスを提供することで、より共感性と創造性に溢れた世界の実現に貢献することをビジョンとして掲げています。
Storytel – グローバルに事業を展開するオーディオブック配信サービスのサクセスストーリー
『長くつ下のピッピ』や『ドラゴン・タトゥーの女』など、北欧諸国には、多様な世界中の読者を魅了し、楽しませる素晴らしい作品を生み出してきた歴史があります。
そのため、スウェーデン発の Storytel がこの伝統に目を付け、オーディオブックのサブスクアプリを通じて世界中の読者が作品に素早く簡単にアクセスできるサービスを提供するのは、理にかなっていました。同社はここ数年に北欧から世界の複数市場へと事業拡大する一方で、取り扱う作品も増やし続け、今では50万冊以上の作品を200万人を超える世界中のサブスクライバーに提供しています。
ただしこの成長の裏には、北欧の顧客に長年提供してきたスムーズかつシームレスなコンテンツ配信エクスペリエンスを、新たに獲得した世界各地のサブスクライバーにも提供するという大きな課題がありました。
課題
ストックホルムのローカルなホスティング会社だった Storytel は、順調に市場の拡大を進めていましたが、同社のグローバルな事業拡大計画を実現するには CDN が必要であることにすぐに気付きました。
インド市場に参入した当初、同市場のユーザーが求めるレベルのカスタマーエクスペリエンスを提供することができませんでした。
単純に十分な帯域幅が無かったので、より優れたグローバルデータセンターとより多くの容量の確保を優先しました。当時、Storytel は CDN を使用しておらず、NFS (ネットワークファイルシステム) がアタッチされた単一の仮想マシンからすべてのコンテンツがストリーミングされていました。
毎日のようにトラフィックに変動が見られます。たとえば、夜間にオーディオブックを聴くユーザーは大勢いますが、サービスを一晩中利用するユーザーはほとんどいません。データに関して言えば、1秒当たり200冊から300冊のオーディオブックが配信されており、これはひと月当たり4テラバイトのトラフィックに相当します。
強力で信頼性の高い CDN を導入しなければ、Storytel の意欲的なグローバル成長計画は単なる夢物語で終わっていたでしょう。
挑戦
Alexander Pochill 氏は、Storytel の Core Experience Staff Engineer としてプロダクトチームをサポートしています。お客様の声に耳を傾け、解決策を模索し、新しい機能を追加することで常にカスタマーエクスペリエンスの向上に取り組んでいます。
Pochill 氏は、理想的な CDN を見つけるというタスクを任された際、市場で評価の高い Fastly の CDN と他の2社の CDN を6か月間にわたってテストし、評価して比較しました。
同氏とチームが結果を集計したところ、どの CDN が最も優れているかは一目瞭然でした。
幸せな結末
Fastly CDN は、期待通りの効果を発揮しました。その結果、Storytel は世界中のすべての顧客に一貫して同じレベルの質の高いサービスとカスタマーエクスペリエンス、コンテンツを提供できるようになりました。
Storytel は Fastly CDN から得た多くのメリットの例として以下を挙げています。
高いコストパフォーマンス。他のどの CDN よりも低コストで同様の機能と性能を利用できます。
他のベンダーよりも高いキャッシュヒット率。リクエストトラフィックが不必要にオリジンに送信されるのを防ぎ、データ送信コストを大幅に削減できます。また、豊富な情報を提供する Fastly CDN のリアルタイム統計機能により、トラフィックがキャッシュされた場所やサイト全体におけるキャッシュされた割合、エラーの数など、さまざまなデータを確認できます。
対応の早いカスタマーサポート。(Storytel も以前から使用していた) Slack を通じて、1-2行ですぐに的確で技術的なアドバイスが得られる点を Storytel は高く評価しています。
オリジンへの負荷を大幅に軽減。Storytel は事業成長計画を実現するため、データセンターを拡張し、そこから世界中に配信されるデータの99%はオーディオブックでした。Fastly を導入した結果、容量の多くが解放されました。
VCL (Varnish Configuration Language) や Fastly の Compute でサポートされている他の言語を使用してプログラムできるため、エッジでコードを素早く実行でき、手間のかかる基盤のインフラストラクチャを管理する必要がほとんどなくなり、非常に便利です。
新たなストーリーに向けて
Pochill 氏は、Fastly の導入により、比較的短期間で Storytel の主な目標を達成できたことに満足しています。同氏は、以下の点で Fastly を高く評価しています。
優れたプラットフォームのレジリエンスと安定性 (CDN において欠かせない品質要件)。
Varnish または Compute@Edge でエッジをプログラムできる。
時間の節約と作業の簡素化につながるデフォルトの統合機能。
高いレベルのサポート。Storytel の主要コミュニケーションツールでもある Slack によるサポート。
「ストーリー」は特別な種類のコミュニケーションです。親密であると同時に普遍的でもあるストーリーは、多様な人の心、文化、次元につながる窓口を提供します。Storytel は、適切なテクノロジーを活用し、世界中のユーザーがキャンプファイヤーのストーリーテリングに参加するイメージを描きながら、リスナーや読者一人ひとりを魅了するエクスペリエンスを創出しています。
世界中のユーザーの心を動かす興味深いストーリーを提供する Storytel を支援できることを私たちは嬉しく思います。同社の今後の活躍にどのように貢献できるか楽しみです。