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レジリエントなワールドカップ決勝戦の配信

Austin Spires

Senior Director, Technology Intelligence

John Agger

Media & Entertainment、Principal Industry Marketing Manager, Fastly

ピークに備えてください

2026年のワールドカップが終了しました!アルゼンチンとの白熱した延長戦を制し、勝利を収めたスペインの皆様、おめでとうございます。18億人とも推定される世界中の人々に向けてピッチ上のドラマをそして試合そのものを高品質で配信するには、レジリエンス、パフォーマンス、システムの柔軟性を徹底して確保する必要があります。Fastly の Edge Cloud Platform は世界的な主要ライブイベントにおいて、放送ネットワーク、OTT プロバイダー、デジタルパブリッシャーを常時サポートし、大規模トラフィックサージが突発的に発生した場合でも配信の質を維持できるようにしています。

しかし、優れたライブ配信を実現するには、当社名の由来でもある圧倒的なスケールとスピード以上のものが必要です。アカウント乗っ取りや DDoS 攻撃、著作権侵害からこうした配信を守り、安全性を確保するには、高度なインテリジェンスが求められます。これらの脅威はインターネットの誕生当時から存在していましたが、AI 時代の到来によりこうした攻撃の形態や複雑さも変わりつつあります。しかし当社は先手を取ってこれらの脅威を検出し、そこからの被害を軽減するため、リサーチおよびプロダクトの内容を継続的に進化させています。これはお客様にとって幸いなことといえるでしょう。

エッジでの著作権侵害と自動ボットの脅威を緩和

大規模なライブスポーツイベントでは、お客様と密に連携してエッジでのライブストリーム侵害に対処し、放送全体を通じて動的かつリアルタイムに脅威を阻止しています。 

クライアントのフィンガープリントからトラフィックの発生元に至るまで、すべてのリクエストにおいて、そのさまざまなシグナルを分析することで、私たちは、正規の視聴者と、不正視聴者、スクレイパー、ボットネットとを区別することを可能にしています。こうした区別の対象には、信頼できるプレイヤーやブラウザを装う悪意のあるアクターも含まれます。また、お客様の社内インフラストラクチャがプレミアムコンテンツへのバックドアとして悪用されないよう、配信パス自体を保護するためのサポートも行っています。

こうした取り組みでは、テクノロジー、オペレーターの専門知識、共同でのリアルタイムレスポンスを組み合わせることで、試合を楽しむ実際の人々に影響を与えることなく不正行為のコストだけを引き上げるような多層防御戦略を構築しています。私たちの取り組みについては過去にも執筆しましたが、こうした振り返りは、当社のエンジニアリングチームやカスタマーチームにとって継続的な研究そのものなのです。

今回のワールドカップは、お客様にとっても、18億人と推定される観客にとっても、準々決勝、準決勝、3位決定戦、そして決勝戦と素晴らしい体験の連続となりました。ここで、当社のプラットフォーム全体を通じてこれらの試合から得られた発見を見ていきましょう。なお、ご興味のある方のために付記すると、本シリーズのデータは、特に明記されていない限り、各試合中の当社のグローバルプラットフォームにおける1分単位のトラフィックサンプルになります。

2026年ワールドカップ決勝:ピークトラフィックスパイクの分析

予想通り、ワールドカップ決勝戦の視聴者数は3位決定戦 (およびそれ以前の放送) よりも多くなりました。決勝戦では勝敗の重みが最高潮に達し、チームの士気も最も高まります。ファンもこれを知っており、したがって視聴者数も増えていきます。しかし、3位決定戦も熱心なファン層を持つ2つのトップチームによる対戦であり、やはり視聴者数は相当数にのぼりました。では、視聴者数の違いはどれほどだったのでしょう?

データを確認したところ、その違いは顕著でした。ピーク時の視聴者数で比較すると、スペイン対アルゼンチンの決勝戦は、イングランド対フランスの3位決定戦のほぼ2倍のトラフィックを記録していました。3位決定戦の視聴者が決勝戦のみを観戦した視聴者より「真のファン」度が高いと示すデータはどこにもありません。したがって、この分類については読者の皆様の判断にお任せします。

驚くことではないかもしれませんが、当社のデータには、ワールドカップの決勝戦の視聴者数がこの大会全体を通じて最も多かったことが記されていました。また、決勝戦のトラフィックが3位決定戦のほぼ2倍であったことも、予想通りの結果でした。

予想外だったのは、決勝戦が延長戦に入っても、このシリーズを通じて観測されたのと同様のパターンで視聴者数の増加が続いたことです。決勝戦の視聴者数は試合の中盤までですでに最大数に達すると想定していましたが、ここに、サッカーの最も権威ある大会に対する、まだ満たされていない需要が存在していた証拠を確認できました。

ノックアウト方式が観客を釘付けに

視聴者数や注目度は決勝戦には届かないものの、準々決勝と準決勝もここで見ていきましょう。これら2つの段階の試合数は、過去最大規模となったグループステージの試合数よりもちろん少なく、さらにその前の段階の試合数よりも少なかったものの、データには依然として興味深いインサイトが見受けられました。

準々決勝では、試合後半におけるピーク視聴者数の標準偏差が、ベスト16と比べて顕著に低くなっていました。具体的には、標準偏差はベスト16の25%に対し、準々決勝ではおよそ15%でした。重要な試合であればあるほど、人は試合全体を通してデバイスに釘付けになると結論付けることができます。

それに関連するもうひとつのデータ傾向として、トーナメントが準々決勝へと進むにつれて、ハーフタイムの視聴者数が増加していく傾向が確認できました。ハーフタイム中の平均ログオフ率は、グループステージで24.65%、ベスト32では22.78%、ベスト16では22.55%、準々決勝では20.15%でした。このシリーズで以前にもお伝えしましたが、試合の重要度が増すと視聴者数も視聴の継続率も増すことが、今回もデータによって裏付けられました。この傾向はハーフタイム中であっても変わりません。

視点を広げ、準々決勝と準決勝の試合を横並びで比較すると、視聴者数の明確な傾向が見えてきました。準決勝は準々決勝よりも多くの視聴者を獲得しましたが、準々決勝の1試合 (イングランド対ノルウェー) はその例外となりました。この試合では、下馬評で不利とされていたノルウェーが一時は大金星を挙げるのではないかと思わせる展開となり、イングランドを延長戦に持ち込んだ末、最終的にはイングランドが勝利を手にしました。これも、注目度の高い試合が規定時間の終了間際に同点となったことが視聴者数の急増につながった例といえます。

次の配信イベントの拡張とセキュリティ確保

注目度が極めて高いなら、プラットフォームもそれに合う優れたものにしなければなりません。ワールドカップはおそらく他のどのイベントよりも優れたパフォーマンスが求められるでしょう。すべての試合のすべてのフレームが重要になります。それを世界中が見ているのです。トーナメント期間全体を通じてお客様をサポートしていくには、技術革新、緻密な準備、密接な協力体制のすべてが必要でした。

Fastly の高性能なエッジネットワークは、大規模なスポーツ中継やグローバル規模での製品公開など、お客様が準備をされているどのようなライブストリーミングイベントにおいても、セキュリティ面で妥協することなくピークトラフィックに対応できるように設計されています。システムやカスタマーエクスペリエンスを拡張する必要があり、そこではパフォーマンスが重要で、1秒1秒が勝負であり、セキュリティに妥協が許されないなら、Fastly がいつでもサポートいたします!何百万人ものユーザーが視聴する場面では、重要度が1ミリ秒単位にまで及びます。今すぐ Fastly のエキスパートにご相談ください。お客様のネットワークが高速であること、安定性があること、安全性が確保されていることを、次の大規模なトラフィック急増の前に確認しましょう。


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