Fastly Object Storage (FOS) を発表した当初、私たちが掲げていた目標はシンプルでした。
それは、クラウドの一極集中によって生じるレイテンシやエグレス料金の負担を気にすることなく、大量のコンテンツを保存・配信できる手段を開発者に提供することです。
発表後、市場からはすぐに大きな反響がありました。その反応から、アプリケーションロジックがエッジへ移行するにつれて、データもまたエッジに存在する必要があるというニーズが明確になりました。
そして今回、Fastly Object Storage の対象地域を新たに 5つ追加し、グローバルフットプリントを 2倍以上に拡大しました。
対象地域の拡大により、真にグローバルな規模で、高効率かつコスト効率の高いアプリケーションを構築するための、ローカライズされた低レイテンシ基盤を提供します。
データをユーザーの近くに
エッジでのパフォーマンスにおいて重要なのは、ユーザーとの近接性です。
私たちは主要市場へ対象地域を拡大することで、各地域のデータレジデンシー要件への対応を容易にしながら、高速なコンテンツ配信を実現できるよう支援しています。
今回、General Availability(GA)として新たに追加された地域は以下の通りです。
北米
us-central-1
欧州・英国
uk-east-1
eu-south-1
アジア太平洋
jp-central-1
au-east-1
これらの新しい地域に加え、既存の対象地域(us-east、us-west、eu-central)と組み合わせることで、グローバル展開を支える強固なマルチリージョン基盤を提供します。
容量拡張だけではない:柔軟性とレジリエンス
今回のフットプリント拡大は、単にストレージ容量が増えるという意味ではありません。
お客様により多くのアーキテクチャオプションを提供することにもつながります。
レイテンシの改善 : アジア太平洋および欧州地域のトラフィックにおいて、データからエンドユーザーまでの距離が大幅に短縮されました。
エグレスフリーのアーキテクチャ : Fastly Object Storage は、データ移動に課金する従来型プロバイダーに代わる強力な選択肢です。
データを Fastly ネットワーク内に配置することで、エグレス料金を完全に排除できます。地域冗長性の強化:北米、欧州、アジアにおいて地域を独立させることで、開発者はアクティブ・アクティブ構成を構築でき、ビジネス継続性やフェイルオーバーの信頼性を高めることが可能になります。
料金の予測可能性 : アーキテクチャ設計において重要なのはパフォーマンスであり、複雑な料金体系ではありません。Fastlyではグローバルで一貫した価格モデルを採用し、すべての地域で透明性と予測可能性の高い料金体系を提供しています。
これはまだ始まりにすぎません
今年は、さらに多くの地域への拡張を予定しています。
今回のアップデートは重要なマイルストーンではありますが、私たちのロードマップにおける一つのステップに過ぎません。Fastlyは、データを保存する場所を増やすだけでなく、データを管理する方法の進化にも取り組んでいます。
その一例が、最近発表したOn-Demand Migrationです。これは、大量のオブジェクトリポジトリの移動にかかるコストを削減することを目的に開発された機能です。この機能は、大規模なオブジェクトストレージの移行コストを削減するために開発されました。
従来のようにすべてのデータを一括移行するのではなく、レイジーロード(遅延読み込み)というステートレスなアプローチを採用します。これにより、実際に使用されている アクティブな「ワーキングセット」データのみを移行することが可能になります。
その結果、
不要なデータ移動を防止
従来プロバイダーのエグレス料金を大幅削減
必要なデータのみの保存コストに最適化
といったメリットを実現します。
さらに、バケット管理機能も UI 上で簡素化されており、これまでのような複雑な作業を行うことなく、ペタバイト規模のデータ移行を実施できます。
Fastly Object Storage を始めましょう
新しい対象地域は、APIおよびコントロールパネルから利用できます。
大規模なメディアライブラリの移行でも、Compute を活用した新しいプロジェクトでも、Fastly Object Storage はニーズに応じて柔軟にスケールします。
ぜひ Fastly Object Storage を今すぐお試しください。
詳細については、ドキュメントをご確認ください。

