Next-Gen WAF のデプロイについて

Next-Gen WAF をデプロイするには、次の方法で Next-Gen WAF プロダクトをリクエストフローに統合する必要があります。

  1. デプロイ方法を選択します。デプロイ方法は、統合のセットアップ方法を概説します。すべてのデプロイの方法は、同じアーキテクチャコンポーネントに依存していますが、ホストの場所 (Fastly の Edge Cloud Platform や顧客のローカル環境など) やアクティブなデプロイを維持する当事者が異なります。

    ヒント: 複数のデプロイ方法を使用することができます。たとえば、Fastly CDN の背後にある Web アプリケーションを保護するためにエッジ WAF デプロイ方式を使用し、その他の Web アプリケーションにはオンプレミス WAF デプロイ方式を使用することができます。

  2. 選択したデプロイ方法に適したガイドに従って、デプロイを設定します。

  3. (オプション) 攻撃ツールを使用して、Next-Gen WAF が Web アプリケーションを監視し、悪意のある異常なリクエストを識別していることを確認します。

設定前の注意点

Next-Gen WAF は sales@fastly.com までご連絡いただければ、アカウント単位でご購入いただけます。ご購入後、Fastly のスタッフが、お客様がログインした際にご利用いただける Next-Gen WAF アカウント (企業) と少なくとも1つのワークスペース (サイト) を作成します。

デプロイ方法の選択

Fastly のデプロイ方法における主な違いは、デプロイの場所とデプロイの保守責任者です。

デプロイ方法場所Fastly 管理型顧客管理型
エッジ WAFFastly のグローバルな POP ネットワークを通じて提供される Edge Cloud Platform✔
オンプレミス WAF顧客のローカル環境✔
PaaSサポートされているベンダープラットフォーム✔
A10 ネットワークスA10 ネットワークス✔
クラウド WAFFastly のクラウドインフラストラクチャ✔

エッジ WAF デプロイについて

エッジ WAF デプロイ方式では、Fastly のグローバルネットワーク上の POP を介して Next-Gen WAF を Fastly のEdge Cloud Platform 上にホストし、CDN サービスと Compute サービスと統合します。セキュリティ処理はエッジで行われるため、Next-Gen WAF はオリジンインフラストラクチャに入る前にすべてのトラフィックを検査し、攻撃が発生した場所の近くでブロックできます。

  1. Compute サービスを使用したアウトオブバンドアーキテクチャ
  2. CDN サービスを使用したアウトオブバンドアーキテクチャ
  3. CDN サービスを使用したインバンドアーキテクチャ

下のシーケンス図は、Compute サービスを使用したエッジ WAF デプロイのリクエストフローを示しています。この図については、「エッジ WAF の仕組み」ガイドで詳しく説明しています。

オンプレミス WAF のデプロイについて

オンプレミス WAF (旧称 Core WAF) デプロイ方式では、Next-Gen WAF をローカル環境に直接ホストします。つまり、デプロイの管理はお客様の責任となります。オリジンコアにデプロイすることで、オリジンインフラストラクチャに到達するまでのあらゆるパスのトラフィックを検査できます。つまり、クライアントオリジン内のある内部サーバーから別のサーバーにホップする東西トラフィックを検査できるということです。

この方法には、モジュール-エージェント型とリバースプロキシ型の2つがあります。

デプロイオプションインストール必須のコンポーネント考慮事項
モジュール-エージェント型
  • Next-Gen WAF モジュール
  • Next-Gen WAF エージェント
  • このオプションはフェイルオープン設計を採用しており、モジュールがエージェントの可用性を確認し、エージェントがダウンしている場合にはすべてのトラフィックを許可します。
  • このモジュールは環境上のリクエストメカニズムにフックするため、TLS 終端の処理方法を変更する必要はありません。
  • このモジュールは、Web サーバーのプラグインとして存在することも、アプリケーションレイヤーにデプロイすることもできます。
  • WebSocket 検査をサポートする Next-Gen WAF モジュールのバリエーションは、NGINX ダイナミックモジュールのみです。
リバースプロキシNext-Gen WAF エージェント
  • このオプションは、フェイルクローズ設計を採用しており、エージェントがダウンしている間は、すべてのトラフィックがブロックされます。
  • このオプションでは、Web サーバーやコードに変更を加える必要がないため、古くて脆弱な環境に役立ちます。
  • エージェントはモジュールとエージェントのコンポーネントの両方の役割を担います。
  • このオプションは WebSocket 検査をサポートします。
  1. トラフィック管理レイヤーを持つモジュール-エージェント
  2. アプリケーションレイヤーを持つモジュール-エージェント
  3. リバースプロキシ

以下のシーケンス図は、モジュールが Web サーバーのプラグインとして存在する場合の、モジュール-エージェント型デプロイのリクエストフローを示しています。

Kubernetes のデプロイパターンについて

オンプレミス WAF デプロイ方式は、Kubernetes の複数のデプロイパターンをサポートしています。Next-Gen WAF を Kubernetes で動作させるには、設定をカスタマイズする必要があります。Fastly のドキュメントでは、Docker サイドカーコンテナパターンを使用する Kubernetes デプロイのいくつかの例を紹介しています。

Platform as a Service (PaaS) のデプロイについて

選択したプラットフォームに Next-Gen WAF エージェントを組み込むことで、サポートしているベンダーのプラットフォーム内に Next-Gen WAF プロダクトをデプロイできます。下のシーケンス図は、PaaS デプロイのリクエストフローを示しています。

注: Fastly サービスは、そのように設定した場合にのみ、Fastly 以外のサービスと相互運用できます。当社は Fastly 以外のサービスに対する直接的なサポートを提供しておりません。Fastly 以外サービスとの連携を可能にするソフトウェアやサービス (プラグイン、拡張機能、アドオンなど) は、それぞれの利用規約に基づいて利用できます。詳細は Fastly's Terms of Service をご参照ください。

A10 ネットワークスでの組み込みサービスのデプロイについて

重要: このデプロイオプションは、有効化のために A10 機能ライセンスが必要です。

Next-Gen WAF は、A10 ネットワークスを組み込んだサービスとして、特定の A10 Thunder および vThunder アプリケーション・デリバリー・コントローラー (ADC) フォームファクターにデプロイ可能です。A10 ネットワークスは A10 のデプロイをサポートしています。A10 アプリケーション・デリバリー・コントローラー (ADC) Next-Gen WAF のデプロイオプションの詳細については、Fastly のカスタマーサクセスマネージャーにご連絡いただくか、営業チームにメールでお問い合わせください。

注: Fastly サービスは、そのように設定した場合にのみ、Fastly 以外のサービスと相互運用できます。当社は Fastly 以外のサービスに対する直接的なサポートを提供しておりません。Fastly 以外サービスとの連携を可能にするソフトウェアやサービス (プラグイン、拡張機能、アドオンなど) は、それぞれの利用規約に基づいて利用できます。詳細は Fastly's Terms of Service をご参照ください。

クラウド WAF のデプロイについて

重要: Next-Gen WAFコンソールにアクセスできるNext-Gen WAFの顧客のみがこのソリューションを利用できます。

クラウド WAF デプロイ方式は、Fastly のクラウドインフラストラクチャ上で Next-Gen WAF をホストし、複数のクラウド WAF インスタンスで構成されます。各インスタンスはロードバランサーと少なくとも3つの Next-Gen WAF エージェントで構成されており、それぞれリバースプロキシモードで動作し、別々の冗長マシンにインストールされています。下のシーケンス図は、クラウド WAF デプロイのリクエストフローを示しています。

クラウド WAF のデプロイ方法を使用するには、TLS 証明書をアップロードし、Next-Gen WAF コンソールを使用してオリジンサーバーを追加し、適切なサーバーを指すように DNS レコードを更新する必要があります。

次のステップ

デプロイの設定後、Next-Gen WAF はすぐに Webサイトへのトラフィックの監視を開始し、悪意のある異常なペイロードを含むリクエストを検出し、リクエストデータを、Next-Gen WAF へのアクセスに使用するコンソールに入力します。正規のトラフィックがブロックされないように、Next-Gen WAF は最初はすべてのリクエストを許可します。

悪意のあるトラフィックをブロックするには、保護モード (エージェントモード) の設定を Blocking に設定します。また、ルールを作成して Web サイトの保護を調整し、Next-Gen WAF が適切なトラフィックをブロックまたは許可するようにすることもできます。